記録までに。
ぷるさんの最後はちょっと不思議というか、
意外な体験をしました。
老犬でありながら生涯澄んだ目をしていたぷるさん。
一度目の心肺停止で蘇生したとき、目はずっと澄んだままでした。
ところが、二度目のときは違っていた・・・。
夫に呼ばれて私も診察室に駆け込んだわけですが、
ぷるの手(前足?)を握り、
「頑張れ!しっかり」
などと声をかけながら顔を見つめていると、
みるみるぷるの目が変わっていったんですよ
表面がね、まるでガラスが凍るみたいに
外側からどんどん白く曇っていったんです。
白濁とは違う、表面だけ半透明の何かに覆われていく感じ。
それを見たとき
(ああ、逝くんだなあ)
と悟りました。
本人は、最後まで
「いやだ。行かない、行かない。まだいる!」
と言わんばかりに抵抗していましたけど。
あんなに、ものの数秒で目って変わるんだと、
神秘的というか不思議な体験でした。
でも、家に連れ帰ってきたら、もとの澄んだ目に戻っていましたけどね