ブエノスアイレスから、アルゼンチンのワイン産地・メンドーサへ一泊旅行。メンドーサはアルゼンチンといいながらチリとの国境に近くサンチャゴはすぐそこ。
昔、誰かに、世界中で上質なマルベック(赤ワインの一種で色がめっちゃ濃い)はアルゼンチンのメンドーサでしか採れないんだ、と説明されたことがあり、興味があったので言ってみた。カベルネとメルローとか他の品種は日本でも有名だけど、日本でマルベックってそんなに見ない。こっちではどこでもめっちゃマルベック推してくるけど。
ブエノスからアルゼンチン航空のフライト2時間で到着。上空から見ると何も無い平原が市内を覆ってる感じ。空港から市内まではタクシーで15分程度。市内の大通りは両側にスタンド建設中で、聞くと数日後からワインの収穫祭で、このへん盛り上がってエライ事になるらしい。俺はその時期ホテルが予約できず、やむなく収穫祭は参加できずでした。
ホテルで、「ワイナリー行きたいねんけど、どこがイケテル?」って聞くと、有名なのはトラピチェ!!との回答。世界中に出回っている有名ブランドと説明されたが、ワインに疎い俺はそんな事しってるわけない。けど、じゃあそこ行く!って即決して、車チャーターして向かった。市内からこれまた20分くらいで到着。めっちゃ広大なブドウ畑の中央にめっちゃ立派なワイナリーの建物が。ここメンドーサではワイナリーツアーはかなりしっかりと確立されていて、俺も800円くらい払ってツアーに参加。
ツアーはブドウ畑とワイナリー設備見学して、最後に数種類ワインを試飲するというもの。ツアーにはフィラデルフィアから来たと言う老夫婦と、ベルギー・ブリュッセルから来たと言う金持ち風オバちゃん2名、と俺(謎のリュックアジア人)。最後の試飲で6種類くらいワイン飲めてなかなか良かったけど、お互いそれぞれのワインの味を講評しあう時間には困った。俺ワインの味全然わからんのに、金持ち風な他の参加者は色々と評価を述べていく。俺もなんとかそれっぽいこと言って乗り切りました。
けど、最後にワイナリー担当者が一言。「皆さんにベストなワインはどれ?って聞かれるんですけど、今日の試飲で皆さんの好みがバラバラだった事が物語るように、ベストなワインなんて存在しません。勿論値段の高低はあるけど、それよりも皆さんが自分で美味しいと思ったワインがその人にとってのベストなワインなんです。皆さん一人一人にとってベストなワインは違います。」と。なるほど深い。これから適当でも思った評価を口にすれば良いってことだね。俺が良いと思えばそれがベストなんです、と胸を張って言おう。
その夜、行ったステーキハウスOCHO CEPAS。ここのフィレステーキをミディアムレアで食べたけど、こんな美味しいステーキ初めてだった。信じられへんくらいのうまさやった。もっと言うと、ステーキっていうより、巨大な肉塊だった。値段も高くなかったし、こんな肉が極上の赤ワインと食べれるアルゼンチンは最高!ちなみに、ワインは勿論マルベック。ワイナリーの人の言葉もあったけど、数あるグラスワインのマルベックから、悩んだ挙句にとりあえず一番高いのが美味いやろうとオーダーしてしまった俺は、全然ワイナリーでの勉強が生きていませんでした。。。
過ごしやすい気候で、肉とワインが素晴らしいメンドーサ、また来たい。