3日目は前日の酒が残って寝坊。慌ててシャワー浴びて、朝食のクロワッサン放り込んでたら、氷河ツアーの迎えが来た。リュックひとつ持って乗り込みました。(本当にこのグレゴリーのリュックはいつも俺と一緒。リマ時代からどこ行くときも持って行ってる。もはや愛しい。元々は2008年のヘルプの豪州遠征に向けて買ったリュックです。)
(Miyazato Innでの朝食)
バスを何度か乗り換え、ようやく氷河行きツアー出発!全部で40人くらいかな?日本人は俺一人。韓国人みたいなのが6人くらい。あとは欧米人だけど、フランス語の人もいて、国籍はゴチャゴチャのようです。
(このバスで出発!)
俺が今回攻めるのはペリト・モレノという氷河ですが、ここには3つツアーがあります。ハードな順に、①Big Ice(ガチ氷河トレッキング)②Mini Trecking(プチ氷河トレッキング)③船で氷河見るだけのツアー(名前忘れました)です。俺は迷わずBig Iceを選択したのです。代金は180ドルくらいだったか???
バスは平原の中を1時間以上疾走。そうすると国立公園の入り口に着き、そこで係員がバスに乗り込んできて、一人100ペソ(20ドルくらい)を回収していった。また走り続けると段々遠くに氷河が見えてきた。
(アルゼンチン湖を見ながらバスで進む。)
(遠くに氷河が見えてきた。)
このツアーは3段階に分かれており、まずは展望台から氷河を見る、次は船で氷河を見る、最後に氷河の上を歩くといった流れです。
まずは展望台に到着。氷河の先端を見ることが出来ます。スケールに圧倒される俺。みんな国籍に関らずやること一緒でパチパチと写真とりまくりです。今は夏なので氷河の崩落が見れるらしく、俺がいたときも何度が氷河の壁が崩れてました。その時の轟音はヤバイです。実際は距離あるからちょっと遅れて聞こえるし。それにしも氷河って青いんですねー、不思議。
(ヤーデカイ。崩落した時の音ヤバイ。)
(展望台で記念撮影)
(南米の人は国旗掲げるの大好き。ここも例外なく。)
展望台で一時間程度過ごした後、港(湖の)へ移動。そこから船に乗り込みます。30分程度揺られていると氷河の目の前に。近づきすぎると崩落に巻き込まれてえらい事になるので、ある程度距離を置いてみます。これもなかなか綺麗。どうでもいいけど。こっちの人はクルージングとか船に乗るの大好きですね。
(ここから船に乗り込む。)
(溶けた氷河の一部が流れてる。)
そして、氷河近くの岸に上陸。ここからいよいよトレッキングがスタートです。ここから英語班とスペイン語班に分かれて、それぞれの言語のガイドと共に出発です。もちろん俺はスペイン語班。練習のためもありますが、もはや英語喋ろうとしてもスペイン語の単語が先に出てくる(大したレベルじゃないけど)ので、スペイン語です。。。
(出発!)
まずは湖畔を歩きます。遠くに氷河。道というより獣道。まだココは暑いので、上着は脱いで歩きます。その後はひたすら登り。氷河を横目に見ながら、上流へ向けてひたすら登ります。これはかなりきつかった。。。もう暑すぎてTシャツでも大丈夫なくらい。。。坂道を登り続ける事2時間。。。ようやく氷河トレッキングの入り口まで到着。
(序盤はまだ元気。)
(急勾配でだんだん疲れてくる。右は氷河。)
入り口では、まず股間にロープみたいなものを巻かれます。クレバスに落下したときに救出する為のものらしい。怖い事言わないで欲しい。。。次にブーツにアイゼンを装着します。鉄の刃を靴に巻き付けて、氷の上でも転倒しないようにします。これつけるとグリップ力ヤバイです。けど足の裏に負担かかって痛い。。。
(アイゼン装着中。)
そして氷河の上を歩き始めます。氷河の表面は思ったより凹凸あって、登っては下りを繰り返すので、かなりハード。途中よじ登ったり、水流があるところは皆で協力して渡ったりとかなりの体力が必要です。しかも途中氷の層の下に水が激しく流れているところがあって、落ちたら即死亡。(水流はそのまま下流の氷層の下を流れていくので流されたら二度と地表には戻って来れません。)あんなに暑かったのに、さすがに氷の上だと激サムです。ジャケット着て、フードもつけないと凍えそう。あとメチャメチャ眩しいので、日焼けもハンパ無い筈。
(ここを歩きます。凸凹なので疲れる。)
(青いクレバス)
(落ちたらやばそう。。。)
2時間くらい氷河の上を歩いて、氷の上でランチタイム。みんな各々ランチは持参するスタイルです。俺もハンバーガーとバナナをモリモリ食べました。ただ当たり前だけど氷河の上にはトイレなんてないので、食べすぎ・飲みすぎには注意です。俺はなんとかもよおさずにすみました(笑)。あとゴミは絶対に持ち帰らないとダメです。国立公園内なので、その辺メチャメチャ厳しかったです。ビニールのかけらですらダメ。
ランチ後は帰り道です。さすがに俺も疲れてきた。帰りも2時間。。。もうアイゼンの負担で足の裏が痛すぎる。がんばって表面がやわらかい場所を選びながら歩きました(笑)。そして何より辛いのが氷河を出た後。往路で氷河横の道を2時間かけて登ってきたので、それをまた下って帰らねばなりません。しかもかなり足場悪くて急な坂道なので、転倒者続出!岩でケツ強打した人もいて可愛そう、俺は無事でした。
(帰り道にあった滝に癒された。。。)
そして船着場に着いたときはもうヘロヘロ。まぁ俺は若いので早い方でしたが、アルゼンチン人おばちゃんはだいぶ遅れて戻ってきて瀕死の状態でした(笑)。
帰りも船に乗って、そのままバスでカラファテの街まで戻るのですが、帰りの船で粋なはからいが。乗客にウイスキーロックがタダで配られるのですが、このロックはさっき歩いたペリトモレノ氷河の氷をつかったものらしい。ウイスキー氷河ロックですね。うーん、なかなか良い感じ。もちろんウイスキーのロックは俺には強すぎてオエってなりましたが、コレは記念だからと一人なのに頑張って飲み干しました。前に座ってたカナダ人おっさんは、しきりにナイスアイデアだと感心し、何倍もオカワリしていました。
(氷河を見ながら船で氷河ウイスキーロック!)
ツアーが終わって宿に戻るともう19時。12時間ツアーだったのね。ただカラファテは緯度がかなり低いせいで夜22時過ぎても真っ昼間のように明るいです。宿で少し休んだ俺は、この町で二番目に有名なレストラン「CASIMIRO BIGUA」へ。
ここはかなりの高級店らしく、壁にはワインがぎっしり。さすがワインの国アルゼンチン。俺はビールとマルベックを飲みながら、ラムのカルパッチョとテンダーロインステーキを注文。全部激しく美味かった。ラムのカルパッチョなんて日本にあるのかしら?最期に欲張ってリゾットまで頼んだらお腹いっぱいになりすぎて、独り飯なのに店でウトウト。若干寝てしまって、やや店員に笑われた。。。多分ここでは一人で7000円くらい食べたな(笑)。俺はバックパッカーみたいなトコにいってますが、バックパッカーではないので、バックパッカーと違って飯には投資を惜しみません。
(ラムのカルパッチョ・キルメスビールと。)
(テンダーロイン。イイゼ。。。)
酔っ払って宿に戻り、長かった3日目が終了。