それは当然だが(9) 「節電」は「政策」になるのか? (10/18)
「節約」をしている女性を見たことがない、節約すると国が衰退する、節約は貨幣経済のもとでは増税をもたらすから美徳ではない・・・などを整理してきましたが、もともと節電・省エネは政策にもならないと考えられます。
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1)個人は贅沢して働きたくないのが人間というものとする、
2)国は国民が贅沢しないで働いて欲しいと考えるとする、
3)政策としては、国の発展を目指し、贅沢品に課税して、活動のもとになるエネルギーを多く使ってもらいたいと思う、
4)エネルギーの中で電気がもっとも貴重なので、国民のもっとも重要な活動に電気を使っているはず(大知)、
5)国が衰退すれば領土を取られる。
それなのに、日本政府は節電や節エネを呼び掛けている。同じ事をするのにエネルギーや電気を少なくする「省エネ」や「省電」は良いが、総量を減らす「節エネ」は「節電」は活動を縮小する。
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現代の日本ではエネルギーを多く使うことは悪とされていますが、多くのエネルギーを獲得できるのも国の力です。国は方向を誤っていると考えられます。中国が尖閣諸島を取りに来たのは、日本が衰退してきたからで、CO2はエネルギーを使うと増えるのですから、日本が削減し、中国が増やしていたら将来の優劣は決定的です。
温暖化も、資源枯渇も本当で、日本にお金がなく、資源も獲得できず、技術もないなら仕方が無いのですが、あまりに日本人は増長して油断しているように見えます。
その意味では10月からの「環境税」は「環境を悪くする税」であることも明白です。そろそろ国民も正しいこと、善良なことを求めるべきでしょう。
(平成24年10月18日)
--------ここから音声内容--------
日本という国民は、わりあいと冷静なんですけどもね、ちょっと一歩下がって、そんなにどんどんいくというわけではないんですが、何かこうとりつかれるところがあるんですかね。これはもちろん日本ばかりじゃなくて、よくロシア人…一人一人と付き合うと素晴らしいんだけど、どうも集団になるとへんてこになる、とかですね、ドイツ人ももちろんそうですね。どうもストイックなところがありましてね、すぐ精神主義に陥ったりしまして、団体で行動しやすいという点で日本と似てるやに言われますね。
日本人もちょっとそういうところがありまして、一旦「資源がなくなる」とかですね、「もったいない」とかいいますとですね、「節約は日本の美徳である」というようなですね、「それは本当ですか?」と聞きますと、なかなかもごもごしちゃうんですけども、一応そういう概念があるわけなんですね。
もちろん江戸時代とか、そういう貨幣のない時代は、節約は日本人の美徳だったかもしれません。それは国というのがまとまっていましたから、みんなで協力して節約して、という思想があったと。中国とかそういう大陸国では、節約なんかしているうちに盗賊が来て全部もっていっちゃいますから、節約しても仕方がないっていうところがあったわけですね。使えるうちに使っちゃえというところがあったんですが。
日本は穏やかな国でしたから、貨幣経済が発達していないときは、節約っつぅのはあり得たわけですね。山から薪を切ってきて、10束切ってきてですね、それを節約して使えば1カ月もつけども、どんどん使えば一週間ぐらいでなくなると、こういうことになりますんでね。それは確かにそうなんですが。
このブログにですね、「節約している女性を見たことがない」と少し厳しく言いましたけども。ま、そういうことを話しまして、また、「節約すると国が衰退する。節約は貨幣経済のもとでは増税をもたらすから美徳ではない」というようなことを整理をしてきました。もちろん、この「それは当然だが」(シリーズ)ってのはですね、ズバッと現象を斬っているので、不十分なところはいくらでもある。それは一応わかっておりますし、また読者の方から随分いろんな意見をいただきまして。
特に最近参考になったのが、「著作権と命」なんていうですね…ものに対しては、随分いろいろな御意見をいただきまして、今整理をしております。多くの方から御意見をいただくと、すぐにこう反論とかですね、整理ってのはできなくてですね・・・反論する必要はないんですけども、僕が高めていくわけですが・・・そのためには資料を見たりしなきゃいけないので、少し時間がかかっておりますが、大変に役にたってるわけであります。
今日は「一体、節電とか省エネが政策になるのか?」ということを考えてみたいと思います。これもですね、ズバッと斬った場合なんですけど、色々な複雑なことを言えるんですけど、個人はですね、「贅沢して働きたくないというのが人間である」と。この前あるメールをいただきましてね、「僕はなんで生きているんだろうか。一生懸命働いて、お金をもらい、それで生活をし、余ったものは将来が不安だから貯金をしてる」と。「全然何の楽しみもなくこの青春時代を過ごしてるけども、これが私の人生だろうか?」というようなメールを頂きましたが。
まさにその通りで、江戸時代の職人ですね…節約していたといわれる江戸時代の職人でも、「人生は遊ぶものである」ということで、9時から2時ごろまで仕事をしたらですね、仕事をやめて遊びに出るというのがですね、江戸の職人の生活でもあったわけですね。だからこれはもう一応いいわけですね。
ところが国はですね、どちらかというと、国民が贅沢しないで働いてほしいなとこう思っているものなんですね。これは国もですね…国っつぅのは個人でできているものですから、もちろん国も元々「国民が贅沢してほしい」と、「楽しい人生を送ってほしい」というふうに思うんだと思うんですけど、どちらかというとですね、国は「国民に働いてもらいたい」と思うことが多いわけですね。
そうしますと、国の政策としては、国の発展を目指しますから、贅沢品に課税して、エネルギーは多く使ってもらいたいと思うんですよ、どっちかっていうと。日本にいますと、こんなこと言うとひっくりかえっちゃうですけどね。日本は今、贅沢品を使うように勧めてるようなもんなんですね。エコポイントなんかつけちゃって、できるだけ大きな冷蔵庫を買ってくれと、まぁこんなことを言っているわけですね。だけども活動の元になってるエネルギーを「省エネ」とか「節電」という名前で少なく使おうとしているわけですね。
で、そのうちでも今日は特に節電というものを中心にお話ししようとするとですね、エネルギーの中で電気が最も貴重なんですよ。値段も高いんですけどね。そうするとですね、国民が自分の生活を考えてる時に、最も重要なことに電気を使っているはずなんですね。これはもちろん重要なとこじゃないとこにも電気を使っているかもしれませんよ。
だけども、これも私のいつものアレですね…「大知」、これはもう私が作った言葉ではありませんが、「少数の人の意見よりか、多くの人の考えが正しい」と、「東大出の20人の人よりか、多くの人が…2万人集まった方がはるかに正しい」というふうに私は思っているわけですね。
で、そういう意味ではですね、国民一人一人が電気を使うとお金がかかりますから、電気を使う活動っつぅのは、一番自分の人生で大切なものに使っているはずなんですね。それを節電するということになりますとですね、国の活動が弱まりますね。で、その人は1カ月30万円なり40万円なり給料一定ですから、節電して余ったお金は贅沢品を買うと、まぁ一応そういうことになりますね。何をもって贅沢品と言うかっていうのは難しいんですけど、いずれにしても、一番大切な活動を節約して、あまり活動に使わないお金に使うということになりますので、これは国が衰退する方向ということになりますので、領土をとられるな、とこういう順序になるわけですね。
それにもかかわらず、日本政府がなぜ、節電、それから節エネというふうにここで言いました。実は省エネっつぅのは難しいですね。省エネってのは、例えば同じクーラーの力だけども、エネルギーとか電気を使うのが少ないっていう、これはですね、いいんですよ。これは別に(政府は)言っていないんですね。これどっちを言っているのかってのが今問題なんですね。ごちゃごちゃしてるんですね。わざとごちゃごちゃさせてるんですけども。
この際省エネ、省電というのはですね、同じ活動をして、エネルギーの使い方とか電気の使い方が少ないということであり、総量を減らす節エネ・節電はですね、これはもう活動が縮小しますので、我々は省エネとか省電はいいんですね。例えば使ってない部屋の電気を消す、これはいいんですね。だけども、部屋の温度を高くする、それでフーフー「暑い暑い」と言っているっつぅのは、これは節電になっちゃうんですね。
だからもちろん何が良いかっていうのは、例えば今「温度を28度にしなさい」なんて誰か決めてますけどね、そんなことはないんですよ。代謝の多い人は暑いし、暑がりの人、寒がりの人っているわけですからね。それに合わせて、多様化の時代で…正にですね。それに合わせて部屋の空調をするとかですね、いろんなことをするのが大切なわけで。ちょっとだけ食べても太る人もいるし、いくら食べても太らない人もいる。そんなのをですね、「一日1kg食べなければいけない」なんて決めたらですね、大変なことになりますので、そういうことは野蛮であるというふうに思いますね。
で、一番こういうことを考えてみますと、現在の日本でエネルギーを使うことが悪とされてるわけです。何で悪なのか?っていうことですね。普通の場合はですよ、普通の場合はエネルギーを獲得できるのは国の力であります。そういう点からいって、日本は方向を誤っている…日本国は方向を誤っていると思いますね。
今度中国が尖閣諸島をとりに来たのは、日本が衰退しているからだと。CO2が出るとですね、CO2ってのはエネルギーを使えば今増えるわけですから、日本がエネルギーを削減し、中国は増やしているわけですね。現在の日本政府と中国政府の公式な発表を整理しますと、2050年、今から40年後にはですね、中国は日本の10倍の国になります。10倍の国になるとですね、なかなかこれは太刀打ちすんのが難しいんですよね。
このブログでも言っていますように、日本はアメリカ、ロシア、中国という3か国に…3大国に囲まれていますので、あまり大きな差ができるとですね、やっぱこれは非常に危険だということが言えるわけですね。今アメリカと同盟を結んで、三方を敵に回さないという作戦をとってますが、何らか具体的な方法をさらにとっていく必要があるんじゃないかということになりますね。
で、実はですね、温暖化も本当のことだって言うなら別なんですよ。これウソばっかついてですね。それから資源枯渇も本当だと言うんならまた別。諸外国も資源を節約しているならまた別ですね。また日本にお金がないというなら別ですね。これは個人とか今企業にはほとんどお金がありませんが、円高であるっていうことは、基本的には日本にお金があるっていうことなんですね。刷ろうと思ったら刷れる余裕があるっていうことを言ってもいいんですね、貨幣を。
もしくは海外資産の量を見てもですね、日本は世界でダントツに海外資産をもっているわけですね。だいたいですね、外に資産をもっているとか、貯金をしてて貧乏だなんてことはありませんからね。それは国家予算であれ、個人でもここは同じですね。
で、資源も獲得できないし、技術もないなら仕方ないんですけども、全然日本はそうじゃないんです。じゃあなんで、こんな節約したり節電したりしてるの?つったらですね、私はやっぱり増長してるんだと思うんですね。「日本はもうこれでいいよ、他の国がいくら伸びてきても大丈夫だよ」と言って油断してるように見えます。それで自分たちで景気を悪くし、将来の夢をなくし、子供たちが元気がないというのをわざと作ってるように私には思うんですね。
その典型的なのが、10月から環境省がですね、狙いに狙ってここ10年ぐらいやってきた環境税を、やっとドサクサ紛れに通しました。この環境税、もちろん
「環境を悪くする税金」であることは明白であります。CO2を出したらいけないといっているのは世界で日本だけでありますので、到底ですね、この環境税がまともな税金とは思えません。
そろそろ国民も正しい事、善良なことを求めるべきでありましてですね、「節約を私はしてる」なんて嘘もいわずに、もっと素直な感じで国の運営ってのを考えなきゃいけないと。これから選挙が近いので…政党がいませんけどね、どこの投票していいか政党がいないんですけども、ってか政治家がいないんですが、そこんとこちょっと考えなきゃいけないんですが。
いずれにしても我々がですね、将来の子供たちのために、2050年…今から40年後の子供とか孫たちのために、あまりひどい日本を残すんではなくて、やっぱり誇りあるですね、立派な日本を残したいと、こういうふうに思います。それが官僚とか政治家がいくら腐敗しててもですね、私たちの国ですから、私たちがやっぱりなんとかしなきゃいけなんじゃないかと、そういうふうに私は思います。
(文字起こし by Y.R)