自民党の良いところを捨てた自民党 (6/29)
2012年6月民主党に57人の造反者を出した消費税増税の採決は日本の民主主義に大きな問題を投げかけました。「第一公約をはじめ主要公約とは正反対の政策を進める」ということですから、今後、行われる国政選挙で、国民は投票の時に判断する根拠を失いました。候補者の言うことはウソというのが前提になるからです。
これまでは選挙で投票する判断は「その候補者やその候補者が所属する党の公約や説明を聞いて同意して投票する」ということでしたが、「候補者がウソ(実際にはやる気持ちのないこと)を言う」ことが判明した以上、なにか別の判断基準がいるからです。私は「前回はウソをつきましたが、今回は正直です」というのは信用しないことにしています。私がNHKは放送を止めた方が良いというのは度重なるウソ報道を続けたからで、「ウソ報道はするけれど、正しい報道もある」などといっても信用しません。
40年ほど前、「資源がなくなる」というNHKのウソ報道を信じて、道を誤った私ですが、私の進路は自分の責任ですが、NHKの報道がウソだとわかって以来、温暖化報道も通じて早くNHKをなくさないといけないと強く思うようになりました。
このようなウソを認めていると、また私のような被害者を出すと思うからです。原発報道も同じで多くの子供を被曝させましたから、そんなウソの常習犯は社会にはいりません。
ところで、長く政権を取っていた自民党には良いところがありました。党内が自由でいつもワーワーやっている・・・という憎めない党だったのです。自民党も利権政治や派閥政治がありましたが、それでも何となく憎めないところがあり、オープンで民主主義的でした。
ところが、今度の採決では、1)民主党に強い党議拘束を求めた、2)自民党の中に「選挙を大切にしなければならないから、増税法案には反対する」という議員が出なかったことです。
自民党が政策として増税賛成であることはわかっていますが、全員が賛成とは思いませんし、さらに民主党が公然と公約を守らないなかで、私なら「公約を守らない政党と、たとえ政策が一致しても同調しない」ぐらいの考えの議員が少しはいて良いと思ったからです。
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「選挙は人を選ぶのか、党を選ぶのか」と昔から言われていましたが、議員が個人の考えを全く反映できないのなら、「人を選ぶ」など全くムダです。その意味でこれまで党議拘束に反対してきた政治家は立派だと思います。
それにしても、衆議院の造成法案の議決の前日、民主党首脳部が能面のような顔をして「党議拘束を破ったら除名だ!」と叫んでいる姿はどう見ても全体主義、暗い時代の共産主義を彷彿させます。
日本に明るい政党はできないのでしょうか?
(平成24年6月29日)
--------ここから音声内容--------
えー、先日の衆議院の消費税増税の議決ですね。まぁ民主党に57名の造反者が出た、と。これはあの民主主義に大きな問題を投げ掛けました。もちろんその一番大きいのはですね、「第一公約を始めとした主要公約とは全く反対の政策を進める」ということをやったということですね、現実に可決したということです。
これではですね、次回の投票はできませんですね。だって投票っていうのは、「その候補者や候補者が所属する党の公約・説明を聞いて、同意して投票する」わけですが、その「候補者自身がウソを言う」と、「もちろん実際にやる気のないことを言う」と。例えば、やっても出来なかったんだったらまだ良いんですけど、今度はですね、「衆議院の定員80名を削減」例えば公約をですね、提案もしないで、否決されたらまぁしょうがないからとか色々な事ありますけどね。
そうすっと、選挙に行く人は何を判断基準で行くんでしょうかね?やり方を変えなきゃいけないですね。「前回はウソをつきましたが、今回は正直に・・・」なんつったってダメなんですよ。私がNHKの放送止めた方が良いつってんのはですね、度重なるウソ報道があったわけですね。「ウソ報道はするけれども、今度だけは正直です」ってやつは、僕は信用しないんですよ。
40年ほど前、「資源がなくなる」というNHKのウソ報道で私自身は道を誤った…ま、私自身の責任ですが。それが分かって以来、例えば温暖化報道も、もう無茶苦茶でしたしね、“明日のエコでは間に合わない”ってのをもう次々と流したりですね、原発報道でも間違った報道して・・・ま、ウソの報道ですけど、子供たちを被曝させるっていう、まぁそういうことになりましたんで、“ウソの常習犯は社会には要らない”とまぁ、こう思うわけですね。
ところで、自民党ですがね、自民党っていうのはまぁ利権政治だったりして、ちょっとヤなところもあったんですが、まぁ比較的自由な感じがしたんですよ。自民党の人が出てきますとね、割合と明るい顔してますしね、ワーワーやってるっていう感じで、中もよく透けて見えてですね・・・党の中が、良かったんですね。「利権政治」 「派閥政治」とは言ってもですね、何となく憎めないところもあったし、それから民主主義的でしたね、なんつっても。
ところがですね、その自民党がですね、野党になって少し変わったのかもしれませんが、民主党にですね、強い党議拘束を求めたんですよ。「党議拘束違反の者は除名しろ」と、「そうしなきゃダメだ」とかですね。そいからもう一つはですね、やっぱり私は自民党の議員の中で増税に賛成でもですね、「選挙を大切にしなきゃなんないから、選挙公約を無視するような政党とはですね、一緒にならない」と「一緒に議決しない」と、そういう議員が出て欲しかったですね。
つまりですね、「増税に賛成だから、何でも良いから、手続き何でも良いから、民主主義手続きじゃなくても良いから、もう増税しちゃう」っていうのはですね、やっぱり非常に大きな事ですよ。増税はまぁある時に決められますが、民主主義を無くすということは非常に大きなことですからね、ええ。私はね、自民党が増税賛成であることは分かってるわけですよ、それは公約っていうか、まぁ選挙でも言っておられたから。
しかし、全員が増税に賛成とも思いませんしね、まして民主党が公然と公約を守らないという、そういう状況の中でですね、賛成するっていうのはどうでしょうか。私ならですね、「公約を守らない政党とは、たとえ政策が一致しても同調しない」という風に考えたいわけです。ま、そういう議員が少しでもいて欲しいなと思いましたね。
「選挙は『人』を選ぶのか、『党』を選ぶのか」ということが昔から言われてるわけですが、これほどですね、個人の議員さん、個人の考えを主張できないなら、「人を選ぶ」なんつったのは今まで誰が言ったんですかね、そんなの?、ええ。やっぱり今まで「党議拘束っていうのはダメだ」と言った政治家が多くおられますが、大変に立派だったと思いますね。
もう一つはですね、どうしても民主党がですね、“能面のような顔”をした、正にこう「恐怖政治」 「全体主義」っていう感じですね。首脳部の顔はまぁ、これ個性とも言えないんですよ。この増税法案の前の日にですね、出てきた幹事長だとか政策関係の主だった人が3人、民主党の党首の横に並んでましたけど何て言うんでしょうかねぇ・・・みんな能面のような顔してんですよね。まぁちょうど私、あの暗い時代の共産主義の指導者、まぁヒットラーのような全体主義の指導者のですね、顔つき・・・首脳部の顔つきとほんとに似てるんですよ。イヤな思いがしましたねぇ、“暗いなぁ・・・”という感じがしましたね。
日本に明るい政党はできないんでしょうかね?今度の事で私は、まぁ自民党のですね、ワーワーした明るくてちょっとおっちょこちょいで、いつもワーワー言ってるというのが利権政治は別にして好きだったんですけど、今度ばかりは・・・この特に「民主党に党議拘束を求めた」っていうのがですね、私には大変にショックでした。
(文字起こし by danielle)