太陽電池の補助金・・・もう止めよう、みっともない! (4/28)
人は自分の収入を法に触れないとか、他人に過度の迷惑をかけないという範囲では、自由に使っても問題はありません。日本に住み、日本の大人であれば、それは基本的人権として当たり前のことでもあります。そして、「節約が大切だ」とも言いますが、普通の人は「節約」をしようとしてもできません。なぜなら、節約してもお金が余れば銀行に預金しますし、それはやがてどこかで使うのですから、長い人生では節約はなかなかできないのです。
また、人には理想があります。たとえば太陽電池を購入する人は「石炭や天然ガスを節約した方が良い」と考えているのでしょう。でも、自分の考えを自分のお金でするなら良いのですが、太陽電池をつけるのに200万円のうち100万円を補助金(他人のお金)を使い、電力会社に3倍の値段で買い取ってもらって、それは他の人が払うというのは感心しません。
自分が太陽電池が良いと思い、それは普通に電気を使うよりお金がかかるなら、自分のお金でやらなければ意味がないでしょう。人によっては「補助金を半分出してもらい、電気を3倍で買ってもらったので、電気料金は2割ぐらい安くなった」と言って自慢している人がいますが、それなら、最初から電気料金を割引してもらった方が社会には迷惑になりません。
具体的に少し計算してみましょう。200万円の太陽電池のうち100万円を補助(他人のお金)を使い、1年10万円の電気のうち、2万円分を6万円で売ったとすると、その人は、20年間で自分のために他人のお金を(最初に100万円、1年ずつ4万円で80万円の合計180万円)もらうことになります。
私ならその人に180万円をあげるぐらいなら、毎年2万円、20年間で40万円を最初に渡してしまって、「太陽電池をつけないで普通の電気を使ってください」と言います。補助金や「高く買ってもらう」というのは他人のお金に目をつけているのですから、いわば乞食です。なんで太陽電池のように高邁なことを言っているのに乞食をやるのか、屋根に太陽電池をつけている家を見ると、ずいぶん自分勝手で自分の今年か考えない人だなと思います。
太陽電池が高いのは、シリコンなどを作るのに大量の電気やエネルギーを使うからで、それが自分の目には見えないというだけです。「環境」というのは自分だけが良かったり(電気代が節約できたり)、全体を考えなかったりするのではダメで、少なくとも日本全体のことまで見えなければ環境を語る資格はないように思います。
太陽電池のメーカーが中小企業なら国家が補助金を出すのもわかりますが、大メーカーばかりです。大メーカーなら自分で技術開発もできますし、大量生産したらどのぐらいのコストになるかぐらいは簡単に計算できます。かつて太陽電池の大メーカーの技術担当重役に会ったときです。先回の記事の年金のような話を聞いたことがあります。
武田「あなたのような大メーカーがなんで太陽電池の補助金をもらわなければならないのですか?」
重役「お金は要らないんですよ。でも去年、財務省に呼ばれて予算が余っているから太陽電池に使ってくれ。経産省には連絡してあると言われたので、乗ったんです」
年金課長の回顧録といい、この話と言い「税金は足りない」というのがいかにウソであるかがよくわかった瞬間でした。自然エネルギーに力を入れたヨーロッパが、高い電気代に苦しみ、結局はロシアからの大量の天然ガスや石油などに頼っているという現実もよく考える必要があります。
(平成24年4月28日)
--------ここから音声内容--------
えー、太陽電池の熱もかなり冷めてはきましたけども、それでも屋根に太陽電池を付けてる人いますね。私は、ほんとにみっともないと思います。ていうのはですね、まぁあの人はですね、自分の収入を、ま、法に触れない範囲で、ま、他人に過度に迷惑を掛けないということでは自由に使って良いわけですね。ま、大人ですから、自分で一所懸命収入を得て、それを使うっていうのは別に間違いないですね。
それから、なかなか節約するっていうのは難しいんですよ。えー普通の人は、節約しようと思ってもできないですね。何故かって言いますと、節約してお金が余ったら銀行に預金しますけどね、その銀行のお金はですね、無くなっちゃやっぱ困るんですよ。どっかでその人が使いますから、だから結局は使う時期がずれるっていうだけでですね、ま、私は節約してる人っていないと思いますけどね。
えーまたですね、ま、そういう問題ともう一つは、人には理想があるわけですね。例えば「環境を良くしよう」とか、「太陽電池で電気を起こせば、石油や石炭よりか良いだろう」というように思うのは、それは自分の勝手なんですね。
やっぱり自分の考えは自分のお金でやってほしいですね。えー太陽電池を付けるのに200万円のうち100万円を補助さして…これ他人のお金ですよ、「電気会社に3倍で買ってもらったから」、どうも感心しませんね。
つまり、自分が太陽電池が良いと思うんだったら、自分で太陽電池を付けて、そして使うべきでしょうね。電気が余ったら同じ値段で売らなきゃいけないですよ。あの、「補助金を半分出してもらって、電気を3倍で買ってもらったので、うちの電気料金は2割安くなったから」って言ってる人いるんですけど、どうなったのかな?と思いますよね。
ていうのはですね、200万円の太陽電池のうち、100万円を補助してもらって、1年10万円…大体そんなもんですけど10万円の電気代のうち2万円を6万円で売ったとしますね、そうしますとその人は20年間でですね…ま、太陽電池20年使ったとして、他人から180万円貰ってるんですよ。それだったら私だったらね、その人に180万円あげるぐらいだったらば、毎年2万円節約できたって喜んでおられるんだから、180万円じゃなくてそれだけだったら20年間で40万円で済むわけですよ、1/4以下ですよね。
ですから、えーまぁ、ほんとに乞食になった方が良いんです、その人。180万円を貰うんだったら、40万円で同じことしてんですからね。わざわざ他人から180万円貰ってやるよりかは、直接的に「私は乞食だから、電気代を2割安くしてください」と、ね、だから40万円くださいと、こう言った方が早いんですよね。まぁ私は・・・ま、今そういう状態ですからね、中には一人か二人ぐらいは太陽電池を屋根にお付けになって補助金貰ってないって人おられるかもしれませんが、大半は貰ってますからね。
で、これは環境とか技術という面から、もっとおかしいんですよ。太陽電池が高いっていうのは何故かったら、シリコンがですね…太陽電池にシリコン使うんです、ものすごく作るときに大量の電気とかエネルギー使うわけですよ、だから高いんですよね。
だからあの、何て言うんでしょうかね、ええっと、そのもちろんシリコンを作るときの大量の電気とかエネルギーは何で作ってるかったら、それは石炭とか天然ガスで作ってるんですよね。だから、何かそこが見えないんでしょうかね?あのどうして、そういうことで良く自慢話をしてる人いるんですけども、“恥ずかしいなぁ”と私思うんですね。
えーま、こういったことですね、ま、他人のお金を使って恥じないというのは、ま、この頃やむを得ず生活保護になることがあるんですが、えー「俺はもう他人のお金を貰って良いんだ」って言って、堂々と生活保護という人がいますけどね、これダメなんですよ。憲法にちゃんと勤労の義務っていうのありましてね、日本人は勤労しなきゃいけないです。
何故かったら、日本人が誰も働かないで全部、太陽電池付けるような人だったら大変なんですよ。だって、「お金が欲しい、お金が欲しい」ってみんなが言ってんだけど、そのお金を出す人がいなくなっちゃいますからね。
ですから、ま、日本人はみんな一緒に働きましょう、ってことで憲法に勤労の義務があるわけですから、勤労の義務に反して生活保護を貰ってる人はですね。もちろん、万やむを得ないときはしょうがないですよ、だけど威張れるもんじゃないんですよ、憲法違反ですからね。ここははっきりしなきゃいけないと思います。
最後にちょっと付け足しとけばですね、自然エネルギーに力を入れてるヨーロッパ、例えばデンマークとかドイツ、非常に高い電気代に困ってます。で、まぁほんとに苦しんでますね。大体自然エネルギーを入れたおかげで、日本よりか電気代が高くなっちゃった国があるんですよね。ま、結局その挙句に、ロシアから大量の天然ガスを買っていると、ま、いうような現実もあるんで。
私たちは何のために太陽電池やるの?というですね、基本的な問題にやっぱり一回立ち返ることと、やはりですね、人からお金を貰うのを止めれば、私はね、こういう面倒くさい理屈を述べなくてもですね、誰も太陽電池やらなくなっちゃうと思います。今、環境のために太陽電池なんつってる人はですね、私はたぶん環境のためじゃなくて、お金を人から貰いたいだけだと思うんですよ。と言うのはそれね、あの、補助金出さなくなったらみんなね、買わないですよ。だから、もうそれではっきりしますよね。
やっぱり額に汗してお金を稼ぎ、それを使って自分の人生を終わる、と。ま、そういうような日本人らしいことにですね、立ち返ってもらいたいと、ま、こういう風に私は思います。
(文字起こし by danielle)