白日夢・・・次の「人類」は? (4/6)
生命が誕生したのは今から37億年ほど前ですが、「形を持った生物」、つまり足や目を持った生物が誕生したのは今から5億5千万年ほど前です。でも最初はなかなかよい形が見つからなかったので、下の図のように長方形の生物もいたようです(バージェス動物群など)。
いや、実に奇妙な格好をした生物ですね。でも、体をどんな風に作ったらよいかわからなかったのですから、こんなものかも知れません。その後、「自分だけが生き残る、自分の種族だけが繁栄する」という原理原則をもとにDNAが複雑になり、ついに人間という生物が誕生しました。
生物の基本は「自分と自分の子孫が生き残る」と言うことですから、「力の強い方が残る」と言うことでDNAが変化してきました。だから、「人格が高い生物」などは「進化のドライビングフォースにはならない」というのが今の科学の結論になっています。
そんな中でなぜ、今地球上で人間が繁栄し、威張っているかというと、DNAの情報量が10の11乗ほどに対して脳情報が2桁程度大きいからで、これが他の哺乳動物より10倍ぐらい多いからです。つまり「知識は力」ということで結局人間も他の動物を力で押さえつけている、その力は筋肉とか牙ではなく知識だと言うことです。
でも、今度の地震(人災としての地震の被害)、原発事故、公約破棄、減税から増税へ、賄賂などをみると、初めて脳が支配する人間を作ってみたけれど、どうも未完成だったという感じがします。戦争はするし残酷な振る舞いも多く見られます。
だから、私は程なく「地球上で初めての脳支配の生物=人間」は絶滅し、それに変わって脳情報が10の14乗ぐらいの生物が登場すると思っていました。人間の頭脳は骨が外側を覆っていますから、体のように「食べれば太る=脳容積が大きくなる」ということはなく、母親の骨盤の穴の大きさによっています。
チンパンジーは骨盤より生まれてくる子供の頭が小さいので、お産は楽ですが、現代人は頭脳が大きくなりお産は辛いものになりました。だからかつて私は「骨盤の大きな女性が突然変異か何かで生まれたら、人類は変わる」と思っていました。または、子供の頃、頭蓋骨を取り去って人工頭蓋骨にして、それをときどき大きなものに入れ替えるというのも出るのではないかと予想したのです。
でも最近、もう一つ、次世代の人間を作る方法があることに気がつきました。生物がDNAという書き換えのできない情報と、脳情報のように書き換え可能な情報を持っていたのですが、それはDNAの方が情報量が多かったので、それを捨てても新しい子供の成長には問題が無かったからです。
でも、人間ぐらい情報量が多く、それで生存が決まると言うことになると、子供が生まれるたびに小学校から勉強し直すのは不効率です。そこで、親の知識を引き継ぐような脳(記憶が消えない脳)をもつ生物が誕生すれば、さらにその上に知識を重ねていくので、現在の人間はとうてい太刀打ちできないでしょう。
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このような進化が起こる時に、そのドライビング・フォース(駆動力)となるのが「力」なら、新しい人類も「人格高潔」と言うことにはならないことになります。つまり、より優れた生物を作ってきたDNAは単なる化学反応ですから、子供がより多い繁殖の機会を持つ生物が生き残ることになります。その点では「一人一人はずるく、かといって現在の人間を滅ぼすほどには集団性がある」という性質を持っていると考えられます。
「現在の人間が絶滅するのは良くないことだ」などと言っていたら進化というものがなくなるからです。私が人間だからかも知れませんが、そう考えると欠点だらけの今の人間の方が何となく可愛げがあるようにも見えてきます。そしてコンピュータがさらに発達すれば親が持っていた知識はチップのようなものに入れてそれを頭に埋め込み、そこから親が持っていた知識を必要に応じて出すようになるかも知れません。
ちなみに現代人というのは約3万年前にネアンデルタール人が入りのイリノイ氷期を乗り切れずに絶滅した結果、誕生したものです。その当時は黒人や白人の区別もなく、同じ肌の色をしていたはずです・・・いやはや人種差別というのもつまらないものです。
(平成24年4月6日(金))
--------ここから音声内容--------
生命が誕生したのは今から37億年ぐらい前。えー、もしくは最近では40億年ぐらい前っていうのもありますが、ま、そのぐらいですね。えー、しかしま、「形を持った生物」、まぁ最初から形はあるんですが、足とか目を持った生物っていうのは、まぁ5億5千万年ぐらい前ですね。だけど最初はどういう風に体作っていいか分かんないわけですよ、何しろ見本がありませんからね。我々でも見本が無いときに「火星人はどんなのか?」って、何となく人間に似ちゃったりするんですけど。ま、その当時分かんなくてですね、あの、バージェス動物群って中には下の絵のようにですね、なんか平べったい、何か「これが動物ですか?」と、ま、思うようなのがあるわけですね。ま、そりゃしょうがないと思うんですね。
その後ですね、少しずつ少しずつ進化しまして、ま、ついに人間のようなのが出てきたわけですが、それはDNAが変化したわけですね。えー、その原則はですね、「自分だけが生き残る、もしくは自分の種族だけが繁栄する」という原理原則の下にDNAが複雑になるわけですね。ま、人間ていう生き物はですね、えー、自分だけが生き残りたい、もしくは人間だけが繁栄したいという風に願った結果、出てきたものなんですね。
つまり生物の基本っていうのはですね、ま、「自分と自分の子孫が生き残る」ということですから。ま、つまりそれは力で生き残るわけですから、そういう風にDNAは変わってきたわけです。えー、例えば人格の高い生物、ま、人格っていうのが人間以外の生物にあるのかどうか知りませんが、「人格の高い生物」みたいなものはですね、「進化のドライビング・フォースにならない」わけですよ。だから、人間がですね、自分勝手っていうのは仕方ないかもしれませんね。ていうのは自分勝手になろうと思って、こんなに人間という素晴らしいって言うか、そういうものができたわけですからね。
ええまぁ、それでこの中では現在、地球上で人間が非常に繁栄して、非常に威張ってるわけですよ。他の動物から言ったらもうほんとに威張ってて、日本なんかも全部人間がですね、所有してんですよ。土地の所有権、人間だけなんですね。何で人間だけが土地の所有権なのか、えー昔から日本に住んでたですね、エゾシカだとか熊とかツキノワグマだとか狼とか、そういうのは所有権が無いのかと、土地のですね、思ってしまうことが時々あるわけで。
これはですね、とにかく脳の情報が大きいんですよ。大体まぁDNAの情報量、10の11乗としますとね、えー人間の情報量は10の13乗とも言われてます。ですから、えー、非常にこう強いわけですね。正に「知識は力」ということで、人間が他の動物を力で押さえつける、しかもそれは筋肉とか牙ではなくて、ま、知識だというわけですね。
で、まぁ今度の、これはまぁずっと昔から言われてることですが、今度の地震、ま、人災としての地震ですね、原発事故、公約の破棄、減税から増税へ、賄賂などを見ますとね、えー、ま、自然界ていうのは初めて脳で支配する人間ていうのを作ってみたけど、どうも未完成だったなという感じがしますね。戦争はするし、ま、残酷な振る舞いも多く見られるわけです。
いや、これは実はですね、ええと、その、人間以外の生物で同属、同じ種類のものを殺すっていうのはあまりないんですよ。例えば、牛が牛を殺すとかね、ライオンがライオンを殺すってことはあまりないんですけど、人間だけはですね、かなり大規模に人間が人間を殺す、っていうのは珍しい生物なんですけども。これは、ま、知識は力なんだけど、知識は逆に言えば、ま、残酷になると、ま、いうようなこともあるでしょうね。
ま、そういうとこから見ますと、ちょっと人間には欠陥があるので、えー、「地球上で初めて登場した脳が支配する生物=人間」ていうのは、まもなく絶滅してですね、もうちょっと脳情報が高い、ま、10の14乗ぐらいある生物が登場すると私は思ってたんですね。その生物っていうのは・・・人間の頭脳の欠陥はですね、外側に骨があるんで、えー太れないんですね。体の方はですね、真ん中に脊髄が通ってますから食べればこう外側に膨れるんです、容積が多くなるわけですね。そうすっとまぁ、昔の小錦とかお相撲さんが出てきてですね、この体重を利用して相手を寄り切るということができるわけです。
ところが骨はですね、外に広がりませんので、脳だけは大きくなれないんですよ、いくら勉強しても。この脳の大きさは母親の骨盤の穴の大きさによって決まるわけですね。えー、チンパンジーっていうのは骨盤の大きさより生まれてくる子供の頭の大きさが小さいんで、お産がぴゅっとこう、楽なんですけど。少しずつ人間になってから頭脳が大きくなって、現代人はですね、もう非常にこう引っ掛かっちゃうもんですから、なかなかお産が大変なわけですね。
ということを考えますと、我々の頭の大きさは女性のお尻の大きさに比例してるわけですね。ですから、ま、「突然としてお尻の大きな女性が出てくると、ま、人類は頭の良い人類が出てくる」という風に思ってたわけですね。ですからまぁ、こういうことを、まぁあの女性のお尻が大きくなるのを期待せずに、子供の頃ですね、頭骸骨を切り取ってしまってですね、そこんとこ人工頭骸骨にしまして、これを時々太ったら大きなものに入れ替えるっていうような、そういう生物が出てくんじゃないか、人間が出てくんじゃないかなぁと思ってたんですが。最近になりましてね、もう一つ方法があるかなと。
えー、つまりですね、今人間の知識っていうのは、知識が力なんですが。知識っていうのは、全部やり変えなきゃいけないんですね。これはあの人間でない動物はDNAっていうその固定された書き換えのできない情報があるわけですが、ま、これで大体、あの…済みますんでね、良いわけですけども。人間のようにですね、あの、脳情報が盛んになりますと書き換えがありますから、子供になると子供が生まれたときに親の情報を持ってないんですよね、脳情報は持ってないわけですね。
ということになるとですね、そいでまぁ、いつもいつも、えー、子供が生まれるたびにですね、小学校から勉強し直すという、まぁ非常につまらない、あの状態なわけですよ。しょうがないですけどね、これは。
えー、そこでですね、知識を引き継ぐような脳、つまり記憶が消えないような脳ができる人間が誕生したらですね、その知識に更に重ねていくので、到底人間は太刀打ちできないですよね。例えば、おじいちゃんは英語を学んだと、そしてお父さんはフランス語を学んだと、えー僕は中国語を学んだと、そうすっと私の子供は3ヶ国語ができると、ま、こんなことなりますからね。こういう風になりますと、もういろんな風に社会が変わるでしょう。まぁそういった人間が登場するかもしれません。
しかしまぁ考えて見ますとですね、このような進化が起こるっていうのは何かの駆動力がいるんですよ、これ普通、ドライビング・フォースって言うんですけど。えー、それはですね、普通、力なんですよ、力任せ。つまり、力の強い方が弱い方をやっつけるんですよ。最近、「弱者を助ける」なんつってますけど、弱者を助けるっていうのは生物的にはダメなんですね。弱者を助けるって大切なことなんですけど、私もそう言ってるんですけど、「弱者はもう要らない」っていうのが実は生物なんですね。
えー、「人格高潔な生物が勝つ」っていうのを作るにはかなり難しいわけですね。ていうのはあの、元々DNAとか、おそらく今度できる脳の蓄積情報っていうのが単なる化学反応なんですね。ですからま、子供より多くて繁殖能力を持つ生物が生き残るわけです。えー、まぁ力の強い男性が生き残り、美しい女性が生き残るっていう、これなんですね。それでもって全体的に良い方向にずらすっていうのがこれ、生物の作戦なんですよ。
そうしますと脳情報についてはですね、「一人一人がずるくて、かといって現在の人間を滅ぼすほどには集団性がある」という性質を持ってるってことですね。えーつまりですね、ええっと、まぁいろんなこと考えられますね。「現在の人間が絶滅するのは良くないことだ」と言ってたら、進化というものはなくなります。絶滅っていうのは良いことなんですね。この頃、絶滅しちゃいけないって言いますけど、絶滅するから進化するわけですね。
まぁ、こういう風に考えますとですね、えー人間よりか抜かりがなくて、えー、全然まともで、お酒も飲まない、タバコも吸わない、えー、ウツにもならない、こういう人間が次の人間なんでしょうけども。何かちょっと寂しいような気もしますね、ええ。私が人間だからそう思うんでしょうけど。ま、欠点だらけの今の人間の方が、何となく可愛げがあるかなぁと。だから、まぁそれちょっとどうかな?と。えー、そのうちですね、あー例えば親の知識をチップに入れましてね、電子チップに。それを脳に埋め込んで脳と接続してですね、まぁ大体瞬時に、こう…脳の中に、その親の情報を入れ込むというようなことも起こるかもしれませんね。
ところで、現代人ていうのはですね、そんなに、ええと昔からいるわけじゃないんですね。人間は大体550万年(前)にサルから分かれたという風に言われておりますし、また大体ですね、200万年ぐらい前にはですね、ある程度人間らしい人間がいたと、ま、こういう風に今考えられてるわけですね。えー、ま、そういった女性の骨もですね、見つかっておりまして名前も付いておりますが。
えー、しかしそれからずーっと経って、ほんのま、十数万年前にネアンデルタール人が出てきましたが、これは前のイリノイ氷期というのを…冷たい時期を乗り切れずに絶滅しまして、その結果として誕生したのが現在の我々であります。ま、できた時はおそらく、黒人、白人の区別もなく、同じ肌の色をしてたはずですが、今は分かれております。
いろんなことが考えられますね。こういった非常にこう長いことを考えるのもまた、現在の人間社会、民主党政権ていうのを考えてもですね、いやぁなかなか、人間の原理通りやってるなと、ま、いう風な感じはいたします。それでは困るんですけどね。
(文字起こし by danielle)