以前書いたHellsing7巻ネタ
ネタバレ注意!
開幕された戦争の夜。
「目的」の為に「手段」を選ぶのではなく、戦争をしたいという「手段」の為に「目的」を持たない『ミレニアム』ナチス最後の戦隊が「英国」に狂気と共に降り立った。
殺したり殺されたり死んだり死なせたりの夜が始りを、1000個の「吸血鬼」の大隊を引きしいて・・・・
海からの刺客、魔弾の射手(リップヴァーン)との戦いに、騎士団の「主」インテグラの「下僕」吸血鬼「アーカード」は遠く太平洋の上。そのインテグラは空からの刺客「ミレニアム本体」の攻撃に英国の軍と共に戦地へ・・・
そして、その留守を任されたセラス(吸血鬼ドラキュリーナ)と雇われ傭兵がいる本部 英国王立国教騎士団「ヘルシング」は全滅しかかっていた。
大好きなベルナドットさんは、最後までカッコよく「畜生、畜生(ファック)」と呟いて死んでしまった。たった一人の女の子セラスを助けに入って。
雇われ傭兵とはそういうものと「6」でベルナドットさんのおじいちゃんが言ってた言葉(うら覚え)。「はした金で命をかける。いや、そのはした金でなんとかなっちまう俺たちの命」
虫けらのように死んでいったが虫じゃない、人間だ。いつでも化け物のと対峙するのは「人間」
その想いを踏みにじった敵「ミレニアム」の手下ゾーリン少佐に怒りに震えたセラスはベルナドットの願いに応じてその血を吸った。頑なに今まで「人間」の血を吸わなかったのに・・・
完全なる「吸血鬼」と化したセラスは化け物となり、ゾ-リンの身を削るようにその身を殺した。
そして、一方の戦火の街に天使が降り立った。
が、しかしそれは聖なる判決、宗教裁判の始まり。「化け物」と「英国」に死刑を言い放った「バチカン」13課の聖なる大隊だった。
異教徒の英国とナチスの生き残りの戦いに思いっきり横槍を入れ、夜が開け空が白む頃
アーカードが幽霊船に乗り、テムズ川を下って帰ってきた。
『役者は全員演壇と登り、暁の惨劇は幕を上げた。』
エグイ内容だけれど、どこか切なくて悲しい。
人の中の「狂気」とは何らかの影に隠れ奥底に息をひそめて笑っているから。
狂気に皆が戦いに喜んで突き進む。
誰もが死ぬとわかっていて・・・
何も知らない市民は知らない事の罪と罰をそこに感じる。
悲しいかな、何も出来ずに死んでいく、まるで虫けらのように。
悲しいかな、何も解らず死んでいく、まるで蛙のように。
血と屍で埋め尽くされた大地にまた太陽の陽は降り注ぐのだろうか?とフィクションの世界、絶対的にありえない世界観にどうしてここまで感情移入をして私は泣くのだろう?
それは神、いや自分すらも信じていないことがあまりにも滑稽だから?
いつの日にか短刀と荒縄、銀貨を持った使徒が現れてこの世界に罰を与える
その日が怖いからだろうか?