両立 | HELL SEE TAXI

両立

私と同居人の関係ってのは「友達以上恋人未満」
(だと思ってる。
実際は恋人でもないのに男女の関係で友達の関係すらきちんと築けていない。
むろん私が原因)
今更気付いたが私は男女共に自分のほとんどの部分を見せあった相手に
相当執着してしまうようだ。
私の地元にいる親友(通称キリン)が私以上に(とも今は言い切れない)その部分が強く、それを見続けているから自分のことは気付かなかったのかもしれん。
私の記憶のなかで初めて心の底から悲しい、と思ったのは飼い猫が死んだときだ。
私は八才で、たくさん飼っていた猫が次々に白血病で、長く苦しみながら死んだ。
寝ても起きても涙が止まらなくて、
なにをしても楽しくなくて、
毎日毎日動物病院まで、
猫が何匹も買えるお金を出して祖母と泣きながら通った。
最後の一匹が死んでからは、
これで両親や祖父母が死んだらどれだけ悲しいのかと怖くなり、
家族の誰よりも先に死にたいと毎日毎日神様にお祈りして、
その頃から変な脅迫観念に取り付かれた。
わけのわからない数字を常にどこかに書き続けたり、
歩いていても突然Uターンして壁を触りに行ったり、
マンホールを踏んだり、
今でもそれは多少なり残っている。

そういう思いついた不可解ななにかをしなければ、
人が死んだり、
悲しいことが起こるような気がして、
ずっと見えないなにかに脅迫されているような思い込みが頭から離れなかった。
永遠に離れるということがなにより怖くなって、
19の頃今の同居人と恋人になってからは、
別れるのが怖くて何度振られてもすがりついて今にも至る。

ただし私には優しさがなく、
自己中心的で、
相手を思いやりながら関係を気づけない。
私はいつも自分のことばかり、と反省することもなかなか出来ない。

誰より先に自分が死ねるように祈って、
残された家族の心を考えなかったあの頃からほとんど成長していないのかもしれない。
愛情を築きあげるには努力が必要なことには気づいても、
気持ちがついていかないのは自分のことで精一杯だからだ。