さて。

砂漠の街から死の谷へ、そして緑溢れる国立公園、幾つかの小さな可愛らしい街を抜けて、

シャスタへと順調に走っていた。

鉄馬も快調だ。

そして5号線へ。

サクラメントに近付くにつれて車が多くなってくる。

フリーウェイ沿いの街も大きい。

シャスタとはどんな所だろう?

出発前、父にシャスタの事を聞いた。

「シャスタは行った事ある?」

「昔、自分のセスナの上から見た事はあるよ。陸上から行った事はないなぁ…」

「セ、セスナから??」

「そうだよ(笑)それより、5号線は景色がつまらないぞ。お勧めの道はなぁ…」

と言う会話を思い出していた。

…5号線はモーテルやガソリンには絶対に困らない道だ。

フリーウェイ沿いに沢山のモーテルやファストフード店の看板が出てくる。

何処に泊まろうか迷う位だ。

今回は5号線を使うのは最小限に留めておいた。

確かに景色がつまらない(笑)

しかし、ただの移動には便利だ。

ここをひたすら走るとシャスタへと着くのかぁ…

と、思いは再びシャスタへと…

ファストフード店の看板、モーテルの看板…

一体幾つ通り過ぎたであろうか。

辺りは夕暮れから夜になろうとしている。

そろそろ宿を探すか。

「williams」

夜のフリーウェイを楽しんでいた自分の目に入ってきた看板。

今晩はこの街に泊まろう。

辺りはすっかり夜となっている。

フリーウェイを降りて街を端から端へと流してみた。

やはり小さい街であった。

あっと言う間に端まで来てしまった。

何軒かのバー、スーパーマーケットもある。

スーパーマーケット内を徒歩で軽く流してみたが、自分の食べたい物が無かったので飲み物だけ買って、

再び夜の街へと戻った。

すると、メインストリートの一角に軽食を扱う店を見つけた。

店の前に鉄馬を停め中に入る。

手入れが行き届いている、清潔そうな店だ。

中でも食べられるが、持ち帰る事にした。

目の前でオーダーの物を一生懸命に作ってくれている若者。

それを手早く紙の袋に入れて渡してくれる。

紙の袋。

いかにもアメリカ的な感じがして凄く好きだ。

一生懸命作ってくれた若者にお礼を言って店を出た。

夜のカリフォルニア。

目立たない小さな街。

今日も思う存分鉄馬と共に走った。

まだ走りたい。

しかし。

今日はここで一旦休む事にしよう。

鉄馬に跨る。

街灯の少ないこの街。

ひときわ明るいモーテルのサイン。

何軒か廻り値段交渉だ。

エンジンに火を入れる。

静かなメインストリートに鉄馬の鼓動が響く。

ゆっくりと鉄馬を走らせる。

まずはあのモーテルに入ってみよう…

つづく…Harley Davidson 北米大陸一人旅  シャスタ&セドナ編-画像-0010.jpg