武骨な面構えをした砂漠の鉄馬達。

愛想は無い。

決して媚びていない。

この鉄馬は不思議な乗り物だ。

自分は10年間日本産の1500ccのバイクに乗って来た。

ハーレーデビューしたのは30歳の時。

アメリカで跨がった。

初めて乗るのに抜群のフィット感。

長年連れ添って来たかの様に自由自在に走ってくれる。

そして人懐こい。

凄く人懐こいのだ。

これが不思議だった。

自分を直ぐに受け入れてくれた気がした。

人によっては「たかが機械。感情は無いし、そんなの嘘だ。カッコつけるな」

と言う意見もあるであろう。

人には人の感覚と言う物があるから、一概に、こうだ、とは言わない。

ただ自分は素直な心でそういう風に感じただけ。

ハーレーが身体に合わない人だっている。

嫌いな人もいるであろう。

人それぞれだから。

「自分の場合に限って」は日本産のバイクより確実に自分の感性と身体にしっくりと来た。

理屈じゃ無く感覚の問題。

不思議だった。

そして、ラスベガスのディーラー。

その武骨な鉄馬から一頭、今回の旅に連れ添ってくれる馬を選んだ。

立派な体格の鉄馬。

一緒に店から表へと出る。

スタッフが試乗してみろ、と言う。

この試乗にはスタッフの判断による、「この客に貸しても大丈夫なのか?」と言う、

判断も含まれていると思われる。

その判断により、貸し出すバイクを小さめにしたりすると言う作業が行われると感じる。

幸い自分は乗りたいバイクに乗れている。

このサイズの体格に産んでくれた母に感謝!

早速灼熱の太陽が照り付ける外のでかい駐車場で軽く馬を走らせる。

スタッフも「あんた、乗り慣れてるねぇ」と頷いている。

そりゃそうだ。

今でこそ、髪も純粋さも薄くなってる中年だが(笑)

まだ沢山の髪と純粋さがあった時から乗っているのだ。

あぁ、あの若さと髪と純粋さ…もう戻らないのかなぁ…

昆布にひじき。

食べるだけでは追いつかない。

今度は載せて外出してみるかなぁ(笑)

話しは戻る。

今回の馬も抜群の走りをしてくれた。

即決。

今回の旅の相棒。

一緒に緑溢れるカリフォルニアへ行こう。

この馬達は、

愛想は良くない。

決して人に媚びない。

しかし人目を引く。

抜群の存在感。

どの国でも抜群の存在感を放つ。

独特のオーラを放っている。

その姿は絵になる。

酒のつまみにもなる。

飲みながら眺めているだけでも楽しい。

さて。

旅の準備は終わった。

ホテルへ戻り旅の支度に取り掛かろう。

と、まずはその前に。

両親達とお楽しみの時間だ!

今日のディナーとカジノの時間が近付いて来た(^O^)/

今日も早めのディナーを取る事になった。

今日はこれぞアメリカン!!なスポーツ バーへと向かった!!

ここは完全にラスベガス郊外の店だ!

ピッツァが美味しいと言う。

beerもたっくさんの種類があり、量も…凄い…(^_^;)

食事もbeerも凄い量だ!

味も…美味しい…このピッツァはイタリアンなピッツァでは無い。

完全なアメリカンなピッツァだ。

本当に美味しい!!!

ピッツァの上の具も原価など気にするな!と言わんばかりの量だ!

ソースもこれまた美味しい!

アメリカのレストランは変にケチってないから見ていても食べていても本当に気持ちが良い。

食事をしていて本当に気持ちが良いのだ。

ソーダ等を頼んでも、飲み終わると必ずリフィルしてくれる。

カンザスにいた時だ、大好きなラズベリー ティーをオーダーした。

ランチでぶ厚いステーキにがっつきながら、ティーも沢山飲んでチェックをした。

すると更に!!!

持ち帰り用のカップにラズベリーティーを満載にして僕にくれたのだ!(笑)

(あの…バイクなんですけど…(^_^;))

などと、野暮な事は一切言わないで気持ちよく貰った。

カンザスでも人々は僕に気持ちよく接してくれた。

モーテルのオーナーの女性等は寂しがってくれた。

又ハーレーで好きなだけ旅をしたい…。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

そしてラスベガスのスポーツ バーの最高のピッツァと冷えたbeerを満タンにした後は!

勿論カジノ!!

今回は新しく出来たホテル&カジノへと連れて行ってくれるらしい!!

鉄馬と共に父の車の後ろを追いかける!

外は暑い!!

鼻から吸い込む空気も熱風だf^_^;

しかし開放感溢れる毎日を送っている!

バイクだと尚更開放感がある!

夜にストリップ通りでも流そうかなぁ♪♪

よくTVで流される有名なストリップ通り。

夜は眩いネオンで街が光り輝いている!!

ラスベガス、大好きな街だ。

そして、父に案内して貰っているこのホテルも…凄い。

圧巻だ。

背中に刺繍で出来たエンブレムの入った皮のベストとジーンズを着ている自分がかなり場違いだ。

父上、場違いな私でごめんなさい(笑)

全てが高級だ。

バーもレストランも何もかも…

ここにもブッフェがある。

行く度に必ず一度は食べに行く。

そして増量して帰って来る(笑)

行く度に体型が変わる(笑)

幸せ太りだ(笑)

皆で思う存分カジノをやり、今後の日程を父と母に伝えた。

明日からシャスタへと向かう為だ。

ホテルへ帰ったら支度に取り掛かろう。

ホテルのパーキングの警備員は自分のバイクの音がするとゲートをパス無しで開けてくれる。

父と母と再会を約束して別れ、郊外の父と母の家から夜のフリーウェイへと向かう。

遠くにはあのストリップ通りが、キラキラと見えている。

あのネオン街では沢山の人々が着飾り、カジノをやり、色々なショーを見ているのだろう。

さぁ自分もあそこへ行こう!

軽くあの通りを流そう!

「どうだい?この案は。」

鉄馬に語りかけてみる。

「ドッドッドッドッ…」

無言で周囲に鉄の鼓動を響かせている相棒…

特に嫌そうでも無い。

手にグローブをはめる。

目指すは…遠くにキラキラと輝く欲望渦巻く場所。

これからどんどん賑やかになるあの場所。

ラスベガス郊外の静かな住宅地を後に夜のフリーウェイへと向かう。

…「カジノでもやったらどうだい?」

鉄馬と共にフリーウェイを最高な気分で気持ちよく流していると、そんな囁き声が聞こえてくる。

「…それもいいかもなぁ…でも今の今まで散々プレイしてきたぜ?
でもたまにはそんな夜もいいかもなぁ…いつも生まれ故郷ではいい子ちゃんぶってるからなぁ…
単車に跨ってる時は別だけどね…」

そんな事を思いながら気持ちよくスロットルを開けていく…

がんがんスピードを上げていく。

「…運試しに…$20。これだけやってみよう…」

外では噴水のショーをやっているベラッジオ…

ここのパーキングに一台の鉄馬を滑りこませた男…

欲望の街ラスベガス。

ここで人生賭けてみるのも良いかもしれない…

つづく…