さて、こうして始まった19歳のアメリカ旅行…

光りを発する乗り物で空港内を老人と共に移動する19歳の清君……

…清君の脳内:「乗ったは良いが、何処へ行くのだろう?…もしや!
この乗り物でキャニオンまで行くのか!」

「 カタカタカタカタ」という規則正しい断続的な音で、ふと我に帰った。
期待にワクワクしながら、急いで周囲を見渡す!!
もしや、かなりスピードが出てるかもしれない!!
そう考え、手元にあったバーを強く握り締めた!

急いであげた視線の先には…

乗り物をどんどん抜かして行く、空港内の先を急ぐ観光客、会社員達……

……そう、歩きの方が速かった。
思わず視線を落としてしまった。

…清君の脳内:「そういえば、運転してくれている老人は……」

そう思い老人に目をやってみる。
「カタカタカタカタ……」

老人自らの揺れ、震えなのか、乗り物による振動なのか、微妙に震えている。
余りじーっと見るのは失礼と思い、視線を元に戻した。
暫くその振動に身を任せていると、乗り物が止まった。

そこは空港内にある皮製品を扱う店の前だった。
高級感溢れる店……。
しかもここで降りろと言う。
逆らう訳にも行かず、素直に降りた。
ここまで連れて来てくれた心優しい老人に御礼を言って、店に入っていった。

すると、綺麗な金髪の店員さんが、「hi !」と挨拶してくれた。

店の中に入って来てしまった、余りにも場違いな東洋人を見て、ニコッとして、
店の奥へと行ってしまった。

やばい…… ホーク ウォーリアーばりの人が出て来たら敵わない……
何か買わないと出る事が出来ないんじゃないか……?

などと、不必要な事を考えていると、奥から小柄な優しそうな日本人の女性が、

「こんにちは!」

と、挨拶してくれた。

そう。
この女性こそが僕に後々の何回にも渡る渡米のキッカケをくれた、運命の方だったのだ。
この方がいなければ今の僕はいないと断言出来る。

そう、全ては、この店からスタートした。
そこから先は、全て上手くいった。
次回はいよいよ目的地へ!!!


つづく……