別な精神疾患で通院している知人が、
そんな主治医の対応に
納得したと教えてくれた。
なるほど。
これは使えるかもしれない。
早速息子に伝えてみた。
この先どうなるかわからない、
そんなことを考えていると
退院は遠のく。
早く退院したいのなら、
計画を立ててみよう。
退院が近い日なのか、
2ヶ月後なのから3ヶ月後なのか
もっと先なのかわからない。
まずは、今日できることを考えよう。
悪口が聞こえる。
臭いが気になる。
みんなに迷惑をかけている。
そんなマイナスなことは
プラスで帳消し、
いや、さらにプラスにしていこう。
マイナスを気にするな、
なんて難しいから、
プラスでカバー。
息子の顔が上がった。
考えている。
作業療法にたくさん参加する。
院内のデイケアにも行ってみる。
おー、そうだね。
この病院という空間の中で
今何をしたらいいか。
どうすれば退院の日が早く来るか。
そんな話の途中でも、
嫌な幻聴は聞こえているよう。
目指すは退院。
幻聴を聞こえなくすることじゃない。
幻聴と向き合って、
幻聴に負けない生活を考える。
そうすれば退院できるさ。
まずは、今日できること。
夕飯をしっかり食べること!
食べるのが遅くて
病院に迷惑かけるから残す。
そんなことを言ったので、
体が基本!と伝えた。
そして、明日できること。
お風呂にちゃんと入ろう。
身なりは大事。
何も難しいことじゃなくていい。
その日その日できることを
やればいいのさ。
少しだけ、ほんの少しだけ
息子の顔が明るくなった気がした。