もう一人…今度は対照的な人。


私が仕事してたときにバイトできてたHくん。

仕事はちゃんとするんだけど…なんか"やる気なし症候群"といった感じ。

他の人は暇なときは仕事を自ら見つけてやるんだけど、Hくんは必要最低限・それも言われたことしかしない…

まぁ、忙しいときは若いだけに即戦力になってくれてたのでありがたかったけど。


しかし彼、16歳という若さで性格がおっさん。

覇気がない。


それもそのはず、高校を辞めたのだがその理由が


高校に行く途中の急勾配の坂がイヤ。


というもの。

マジかよ…

なら坂のない高校志願しろよ、という話になるんだが、まぁ高校のほとんどが坂の上(山の頂上だったり)という田舎なのでしかたない。


高校へ行かず、塞ぎこんでたHくんにも友達がいる。

同級生のSくん。

Hくんが学校行かなくなってからも毎日家まで迎えに行き、声をかけ、結局Hくんは学校へ行かないのだが帰りもHくんの家に寄って遊んだりしたそうな。

で、そのSくんがバイト始めるにあたってHくんも誘ったという次第。


そこまでやる気NOTHINGのHくんも金が絡むとちゃんと働いてくれたし(趣味は貯金、と真顔で言ってたので)、人との会話も普通にする。

ホントに普通の坊ちゃん…学校に行かない以外は。

で、私が当時通ってた通信制の高校にHくんも編入。

私とは学年がちがかったのだが、暇さえあれば教室に顔見に行ったり…

通信制は年齢も環境も全然違う人の集まりなので、知り合いの一人でもいないと心細いのはよ~くわかってたので。

しかし、バイトにくるも高校には来ない…


で、職場の人たちと店長に直談判。

バイトに来る日を増やして外の世界に慣れさせましょう!!と。

とりあえず週二日を四日に増やし、様子を見ることに。

少々遅刻しても文句は言わない…言って「もうイヤ。」とすねられたら計画台無しだもんな。

ミスも少ないし、結構てきぱき動く。

で、夏休みや冬休みはバイトの同級生もちらほら来るので、あんまり嫌がらずに来るようになった。


…お。結構いいかんじ?


おまけに冗談まで言うように。

う~ん、変わりすぎ?


職場の飲み会も喜んで来るし、仕事つながりの人間付き合いはいやじゃなさそう。


おまけに。

バイトの後輩の高校生と付き合った!!

おぉ~。


最終的には通信の高校もちゃんと行くようになったし、仕事もきちんとこなすようになってきた。


なんだよ、ちゃんとできるじゃ~ん。


今はバイトをやめてちゃんと働いてる。

10代のうちは「午前中に起きてたことありません」と言ってたのにちゃんと仕事に行ってるようです。


彼は一人っ子で、お父さんが公務員だそうで、きっとその重圧に耐えられず塞ぎ込んでたんじゃないかな、と。

本人と努力と周囲の理解があってこそ、一人前の成人として社会に出られたというわけで。


きっと10代のうちに大きな問題にぶち当たった人は立ち直りも早いし、時間的な損害も少なくて済むし、周りもほとんどが学生だから焦らずに済んだのだろうな、と。


…ということは。

誰かさんはもっと時間かかるのかな。

すでにかかってるよな。


あぁ、魔法使いたい。

ヒャッホゥ。