萬蔵山のあとは…

 

クルマで行ける大展望

 

なぜかココは栃木百名山ではない

 

Pから100㍍で…

御亭山(こてやさん)標高513㍍

ララは初めてです

 

通信アンテナ

御亭山には綾織姫の伝説があります

でも、祠と竜宮のある池 行くの忘れました(^_^;)

 

 むかしむかしのお話です。金色姫がみまかって蚕となり、白い繭(まゆ)玉を作ったころのお話です。そのころ同じ国の筑波山に宝道という仙人がいましたが、繭を練り、真綿を作る方法を教えていました。吉林から金色姫とまゆ玉の話を聞いた宝道は、その小虫が蚕であることを話ました。
 その後、仙人は那須の国原に来て、八連花のような緑の美しい御亭山に、紫の瑞雲が立つのを見て「この山こそ、私の住家(すみか)にふさわしいところだ」と、けわしい山道を登り初めました。
 宝道が道に迷っていたとき、白髪の老翁が現われて「私について来なさい」と、山頂近くの池の畔に案内しました。老翁は「この池の中に竜宮があります。竜女に、綾織物を織らせ、里人にも教え広めてください。私は、大山祇(おおやまぎのかみ)である」と言ったかと思うと、消え失せました。
 宝道は、しばらく茫然としていましたが、水際に立って耳を傾けますと、確かに、ハタハタと機(はた)を織る音が聞こえてくるではありませんか。宝道が思案していた時、池の水が大きく動いたかと思うと大きな亀が浮かんできて、宝道に乗りなさいという仕様(しぐさ)をしました。
 宝道は亀の背に乗り、水底に入って行きますと、そこは竜宮らしく、金殿玉門の立派な御殿がありました。美しい法華経と鈴の音が聞こえ、恰も極楽世界のようでありました。
 このとき、竜王が出座し、「私は、芦原の国の者である。織女を遣わしますから綾織物を作り、産業を興してください」とお告げになりました。
 宝道仙人は大へん喜び、里人に蚕を養うことを奨め、織女に機(はた)を織らせました。見事な出来栄えで、天子さまにも献上され、『那須の綾絹』として、天下にその名声を博しました。またこの池の名を『綾織池』と言うようになりました。