死の直前に撮った噴煙、

妻が公開 「命がけの写真だから」




1人で御嶽山を登山中、

噴石に当たって亡くなった長野県池田町の野口泉水さん(59)は、
死の直前まで、入道雲のように広がる灰色の噴煙を撮影していた。


妻弘美さんが3日、
遺体とともに戻ってきたカメラの写真を公開した。


山頂付近の噴煙の様子が写っていたのは4枚。
逃げ惑う登山者の姿も写っていた。


野口さんは、

近所でウオーキングを始めた弘美さんに登山を勧めた。

景色のよい美ケ原高原、北アルプスの五竜岳。昨年から2人で登ってきた。


この日は仕事の休みが合わなかった。



弘美さんは「噴火の写真なんか撮っていないで逃げてほしかった。

でも、命がけで撮った迫力ある写真だから、みんなに見てもらいたい
」。




建設会社でダムや道路建設の現場責任者をしていた野口さん。

上司は「面倒見がよく、どんな人からも慕われた」。

昨年は地元自治会の班長も務めた。



紅葉で色づく木々や足元に咲く白い草花……。

カメラには御嶽山の自然を写した約90枚も残っていた。



弘美さんは10年後、

御嶽山が元通りになったら、

花の咲く頃に友達と一緒に登ってみようと心に決めている。


夫が写真に残してくれた美しい景色を、私もこの目で確かめたい





山頂で撮影した噴煙の写真。逃げる登山者の姿も写る









野口泉水さんが亡くなる直前、最後の写真



参照 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASGB36V28GB3UTIL07P.html?ref=yahoo