あちこちから聞こえてきた「JCも地に落ちた」の声。

以前から、その傾向はあったのだが、第30回の記念レースということで、J○Aが各国に必死に働きかけたにもかかわらず、口の悪い関係者に言わせれば「カスのような馬」しか集められなかった。

そして、JCの翌週のJCダートに至っては、国際レースと銘打たれてはいるが、今年はとうとう外国勢がゼロという事態になってしまった。

これでは国際レースにしておく意味が見出せない状況と言っても過言ではない。


さらに「J○Aは、今後も海外から参戦してくれるように、外国陣営の言いなり」という話も浮上。
エリザベス女王杯に優勝したスノーフェアリーに騎乗したR・ムーア騎手の腹帯事件以外にも、スノーフェアリーに有利なように馬場に水を撒いたという説も浮上してきた。

海外から日本が甘く見られているのは、間違いないところで、JCダートに至っては、外国では何の権威もなく「勝っても意味なし」と、すっかり無視されている状況だ。

しかし、こちらは馬券さえ的中させて、高配当を手にすればいいだけの話である。むしろ、外国馬の参戦がない方が、スノーフェアリー事件に代表されるようなJ○○と海外陣営とのしがらみがなく、レースのカラクリがわかり易くなる。。



まず昨年の当レースの2着馬・シルクメビウスから。

「JBCクラシックは、まあ叩き台と思ってもらってええよ。先行馬有利な展開になってもうたから、勝ち馬から予想外に離されけどな。まあ一度叩いて、順当に良くなっとるという言葉がピッタリなんやないかな。馬が気分良く走れとるし、フットワークも力強さが増してきとる。ここは昨年に比べて、レベルが高くなっているとも思わんし、ヴァーミリアンかてさすがに下降線やと思うし、勝ち負けになると思うけどな」とある関係者は自信ありげだ。そして「こんくらいの馬なら、タナパクやなくて、もっと上位の騎手や外人を乗せてもいいんやないかという声もあんねんけど、この馬にはヤツが合っているんや。別の騎手やったら、去年の夏のレパードSで降着した時みたく、うまくいかないんや。まあ今の時代、鞍上強化とか言うて、すぐに騎手を変えてしまうのも、競馬を面白くなくしている原因やと思うし、あくまでウチは、タナパクで行くつもりでいるんや」と、騎手へのこだわりものぞかせる。しかし、それが凶と出るケースも過去においては多々あった。騎手についても、こちらには情報が入ってきている。週末までには、さらに詰めの調査をする所存だ。




次に新設重賞のみやこSを勝ったトランセンド。

「2走前の日本テレビ盃は、休み明けの分、息が持たんでフリオーソに離されたけど、そこを使って心臓の音も良くなってきた分、みやこSでは逃げ切ることができたと思うてるんや。休み明けを2回使われて、今のところ、ホンマ、いい感じで来ている。ピークをJCダート当日に持っていかなあかんから、調子を上げすぎんようにするのが難しい。それくらい元気なんや。ここ3戦、逃げているように、JCダートでも逃げる形になる可能性は大やけど、今度は甘くはないということも重々承知してるわ。まあそやから、絶対に勝ち負けになるとは言い切れへんけど、この馬にピッタリのペースで行ければ、掲示板以上はあると思うてるんや」と陣営は、現在の状態の良さを協調していた。




最後にシリウスSの勝ち馬で、みやこS2着のキングスエンブレム。

「現状なら、兄のヴァーミリアンよりも、弟のキングスエンブレムの方が勢いあるな。ヴァーミリアンはホンマ、強い馬やけど、8歳という年齢もあって、やっぱり徐々にやけど年取ったないうところがあるからな。その点こっちは、みやこSこそ、トランセンドにうまく逃げ切られてしもうたけど、ホンマ、この秋の充実振りには目を見張るもんがあるわ。まだ体つきなんかは、ヴァーミリアンにかなわないところはあるんやけど、若い分、一戦、一戦、馬に幅が出てたくましくなってきとって、今回はさらに良くなっている。だから、デビュー以来最高のデキで出せる自信があると言ってもいいくらいや。どこまでやってくれるか、ホンマ、楽しみやわ」と関係者の一人は、成長度に期待していた。



ダート王ヴァーミリアンが出走も、年齢的な衰えを考えれば、大混戦と言ってもいいJCダート。



4歳馬をメインに‥