引き続き


逃げ馬の数に注目逃げ馬が多い=ハイペースになりやすい



先ほど申し上げたとおり、逃げ馬というのは、逃げなければ持っている能力を発揮できません。

つまり逃げ馬は是が非でも逃げたいのです。他に譲る気は基本的にありません。

もちろん逃げ馬の中にも、ある程度融通の利く馬もいて、逃げなくても好位を追走できる馬もいます

が、それでも出来ることならば逃げたいのです。



逃げ馬がレースに多数いた場合、どれも逃げたがるために、スタート直後の先頭争いは熾烈を極めま

す。

まるでゴール前の攻防でもしてるかのごとく、騎手は馬を追いまくり、必死に先頭に立とうと他の馬と

競います。すると必然的にペースはあがりますよね。

いわゆるハイペースになります。ハイペースになると、逃げ馬を含め、先行勢は苦しい展開となり、

ゴール前ではスタミナ切れになって失速してしまいます。そこを中団より後方で待機していた馬が、

満を持して先行勢を捕らえにかかるわけです。これがハイペースの時の典型的なレース展開です。





逃げ馬が少ない=スローペースになりやすい



逆に逃げ馬が極端に少ないレースの場合、ライバルがいないのですから、その逃げ馬はスンナリと先頭

に立つことが出来ます。

スタート直後に無理にペースをあげることなく先頭に立てる上、その後も競りかけてくる馬がいないわ

けですから、自分のペースで逃げることができますね。

そうなると逃げ馬有利の展開となり、スローペースに落として競馬ができます。


スローペースでレースが進むと、逃げた馬を含め、先行勢のスタミナもまだ十分に残っており、

直線向いても脚色は衰えません。中団より後方で待機していた馬も、もちろんスタミナは十分すぎるほ

ど残っているのですが、生憎自分より前に位置している馬も元気なのですから、必死に追い上げてもな

かなか差は詰まりません。

そうなると、道中の位置どりの差が、そのまま最後の結果へと結びついてしまうのです。

いわゆる前残りですね。これがスローペースの時の展開的なレース展開です。


展開重視理論まとめもちろん有力馬の実力が、他の馬と比べて図抜けていた場合は、展開に関わらず勝

つことも多々あります。

しかし、展開が極端なハイペース、あるいはスローペースとなった時の伏兵の台頭は、いちいち例を出

していたらキリがないほどあります。

基本的に平均ペースで流れた場合は、どの馬も平均的に実力を出し切れるので、有力馬が力どおり走っ

て勝つことが多いですが、出馬表を眺めて、「おや?このレースはペースが極端になりそうだぞ?」と

感じた場合は、展開が向きそうな馬を狙ってみると面白いかもしれません。


うまくハマれば大穴ゲットのチャンスですね!