先日、寝かしつけのときのお話。
これは自分の幼少期の回想録ではないけれど、
心に残る出来事だったので、記録としてここに書きたいと思う。
小学生の娘は、今も寝る時には必ず寝かしつけをして欲しがるので、毎晩隣で添い寝をする。
この日もいつも通り一緒にベッドに入り、
いつも通り眠くなるまでの何分かを何気ないおしゃべりで過ごしていた。
そんな時、ふと話の流れから私の兄の話になった。
もうすぐ毎年恒例となっている、夏の旅行(両親と兄+私たち家族)があるので、
おじさん(私の兄)と一緒で恥ずかしいとかはない?
と、思春期も近い娘に聞いてみたのが始まり。
娘は、
全然恥ずかしくないよ!
ようくん(私の兄)が障害なのはようくんが悪いわけじゃないんだから!
と言ってくれた。
そんな娘から、
ママ、ママはようくんのこと、スキ?
ようくんが普通のお兄ちゃんなら良かったのに、と思うことある?
と唐突に聞かれた。
私は言葉が出なかった。
そして、なぜだか急に涙が溢れた。
そんなこと、今までの長い人生のなかで
だれも私に質問してくれたことなんて無かった。
親も夫も友達も、だれも私がどう感じていたのかなんて、気にすることすら無かったのだ。
それなのに、幼い娘から唐突に質問され、
私はこれまで自分でもそんなこと考えてみたこともなかった、ということに気づいた。
しばらく考えて、私は正直に答えた。
スキかどうかは、、分からない。
ようくんには罪はないけれど、でもあまりにもようくんの存在が原因でママは嫌な思いや辛い経験をしてきたから、スキかどうかは簡単には答えられない。普通のお兄ちゃんだったら良かったのに、って昔も、いまも、ずっとそう思っているよ。
そう答えた。
何十年とひとつ屋根の下で苦楽を共にしてきた両親でさえ、私の気持ちを尋ねたことはなかった。
兄のことは可哀想、可哀想と言って涙を流すけれど、私がどう感じていたのか、どんな気持ちで妹として近くで生きていたのかは、一度も聞かれたことはなかったのだ。
いや、もし聞いてきたとしても、きっと両親はいつもの如く最後には、
でもな、一番可哀想なのは、ようくんやで!涙
となるに違いないのだ。
私の気持ちを慮って聞いてくれた娘。
有り難くて嬉しくて、でも悲しくて、
いろんな感情がミックスされて、泣けて仕方ない夜だった。