アルバム整理をしていたある日、七五三のときの可愛い娘の写真が目にはいった。


歯抜けで写る幼顔の娘の姿に、あれからもう何年も経ったのか‥と感傷に浸る。



七五三といえば、私にとっては千歳飴と兄のお古の変な服。



私の3歳の七五三写真は
可愛い着物でもなく明るい色のドレスでもなく

黒いベルベットの
まるでピエロが着るような服を着せられて
神社に佇む写真だけ。


かろうじて手に千歳飴と書かれた袋を持たされているので七五三を疑うけれど、
その千歳飴看板が手元になければ、
どう見ても昭和のムード歌謡の歌手にしか見えないのだ。


兄のお古だという黒ベルベットの上下スーツ。。
どうして3歳の愛娘の晴れの日に
そんなものを着せて神社へ連れて行ったのか


面倒なら、余裕がなかったのなら、むしろ七五三なんてしないほうがマシだった。
手抜き証拠写真も残らず、それを見て切なくなることもなかったのもしれない。


もちろん、それ以降、私は7歳で七五三をされることはなかった。
可愛い色の着物を着たい!というリクエストも却下され、私の生涯一度の七五三は、ムード歌手のまま幕を閉じたのだ。

だから、私は娘の七五三には
華やかで可愛い色の着物を3歳と7歳で着せてあげて、目一杯の華やかに着飾り、家族で明るい家族写真を撮った。


さよなら、ムーディーな七五三のイメージ!