久しぶりに見たチャンミンのうしろ姿。
撫で肩、丸い綺麗な後頭部、大きな耳、
抱いて初めて知った意外に柔らかい肌の感触。
まだあの日の余韻を引きずっている自分の愚かさにハっとなる。
そうだ、このまま遠くから見守るぐらいが丁度いい。
なのに、
眩しそうに真夏の空を見上げて、お前がふっと微笑んだように見えた。
清々しそうに、何かを決めたみたいに一歩足を踏み出そうとするその姿に俺は急に怖くなった。
「チャンミン!」
気づいたときには、もう呼んでいた。
俺は、お前を引きとめたんだ。
我がままだと分かってる。
別れの朝、「待つな」と言ったのは俺のほうなのに
引き止めれば苦しめてしまうことぐらい簡単に想像できたのに、今この瞬間に手を伸ばさなければ二度とお前が俺の元に戻ってこないような気がして怖くなった。
お前は優しいから、きっと振り返る。
お前は俺のことが好きだから、きっと戻ってくる。
握ってしまうと、もう、離してやれなくなる。
だから、手放さなきゃいけないのに
俺は引き止めてしまった。
「元気か?」
「・・・・何でここにいるんですか。」
驚いた顔すら、愛おしいと思う。
「休暇中なんだ。お前もだろ?聞いたんだよ。」
「あんたには関係ないです。」
イラついてる顔も、懐かしいと思う。
「ここのパン、好きだろ?」
「もう嫌いになりました。」
逸らされた瞳さえ、綺麗だと思う。
伏し目だと余計に長く見える睫が少し震えてるように見えた。
一歩近づくと、チャンミンの顔がひとつ強張る。
もう一歩近づくと、チャンミンの瞳が揺れる。
最後の一歩近づくと、その瞳が潤んでくる。
そんな顔をさせたいわけじゃない、
だけど、俺にだけしか見せないこんな顔したお前が今はとてつもなく愛おしいと思う。
手を伸ばせば触れられる距離まで近づいて
そっと髪に触れた。
嫌ならこの手を振り払えばいいのに、ほら、お前は振り払わないんだ。
帽子から覗く短い髪の毛は、まるで初めて出会った頃のチャンミンを
どこか思い出させる。
あの幼かった少年がまさかこんなに大事な人になるなんて思ってもみなかった。
もし過去に戻れるとしても絶対にお前を好きにはならない。
傷つけたくないから。
だけど、もう今は無理だと分かった。
「ごめん。
好きになってしまって。」
そう呟いて、チャンミンを抱きしめた。
チャンミンはただ立ち尽くすだけで、抱き返してはくれない。
それでもいいと思った。
頭上では蝉がうるさく鳴いていた。
何年も青空を待ちわびて、今この瞬間を生きる。
俺もそうありたいと思ったから。
だから、今、この瞬間。
強くチャンミンを抱きしめた。
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お久しぶりすぎて、すみません。
こんなノロノロ更新で本当に申し訳ないです。
いよいよ来月にはツアーも始まりますね。復帰アルバムも発売され
皆さんの手元にも届いている頃かと思います。
ホミンオフ会とか出来ればいいのに。
なかなかリアルではホミン愛を語り合える仲間がいないのが寂しい今日この頃です。
みなさんにとって少しでもこの話が日々のちょっとした楽しみになって頂けますように。