とうとう来てしまった今日。

お母さんがいない世界に変わってから1年。

 

来てほしくないと思う私の気持ちを置き去りで、

やっぱり時は相変わらずマイペースで刻まれて、

いつものように夜が来て、いつものように朝が来て、

そして新しい1日が始まった。

 

2022年4月22日。

 

そんな私もいつものように起きて、

写真の中で呑気に笑うお母さんにおはようと声をかけ、

いつもの公園に朝の散歩に出かけた。

 

イギリスの桜はなかなか散らない。

桜が咲き始めたのはもう1ヶ月前だというのに、

公園の桜は誇らしげに満開の花をまだつるさげていた。

 

桜を見る度に私の胸はぎゅっと掴まれる。

痛いし、怖いし、いやなのに、

新しい命を告げるこの花を何度も見上げて過ごした1ヶ月。

 

日本人だからかな?

桜のもつ静かな生命力に、

私の中の故郷に、

やっぱり立ち止まって見上げてしまう。

 

今朝は勇気を出して、

溢れるばかりに咲き誇る公園の桜を見上げた。

 

もっと優しくしてあげたかった。

もっと寄り添ってあげたかった。

お母さん、ごめんなさい。

 

この気持ちはずっと消えないだろうけど、

私はお母さんが苦しかった最期の時間を一緒に過ごせてよかった。

お母さん、私はお母さんと一緒に暮らせてすごく幸せだった。

私はお母さんが大好きだった。

これからも貴方が私の一番大好きな人だよ。

本当にありがとう。

私はお母さんの子供で最高だった、と心の底から思えた。

 

家に帰ると、税務署から税金返金の手紙が届いていた。

ここ2ヶ月戦っていたのだけど、

もう時間もないので無理かもしれないと諦めかけてた1件。

勝ったんだ、、、

 

お母さんのプレゼントと思うことにしたよ。

やっぱりお母さんだ、困った時はいつも助けてくれる。

 

あと5日でロンドンからシンガポールに出発。

 

お母さん、一緒に新しい国で冒険しようね。