『レシピ付 1斤 9種メニュー Hello Kitty 全自動 ホームベーカリー』の出品情報です

終了日 2014年05月15日
終了時間 10時11分
現在価格 3,300円
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■ハローキティ ホームベーカリー FKT-BM1J
可愛いサンリオのキティちゃんがプリントされたホームベーカリー。
美味しい焼きたてパンをご家庭でいつでも楽しめます。
・ご家庭でも焼きたてのパンが作れます
・選べる9つのメニュー
・3種類の焼き色が選択できる
・焼き上がりはアラームでお知らせ
>>商品の詳細はこちらから<<
ハローキティ ハート&ストライプ ステンレスタンブラー 300ml STB3価格:¥ 2,160
こちらは最新アメーバニュースです↓
【著者に訊け】泉麻人氏/『大東京23区散歩』/講談社/2400円+税
〈東京はちょっと目を離したスキに変わってしまう〉と、泉麻人氏は書く。特に東日本大震災を機に建物の改築や再開発が進む今、〈防災と文化の一致〉というのは本当に難しいと。
〈開発されちゃったら、あっさり諦める──というのが私の信条です。変わってしまったからこそ、古い町並を記録した写真集を眺める愉しみも生まれます〉
さすがは達人だ。失意や郷愁は極力胸に留め、今あるものを淡々と見て、町を流す──。それでこそ本書『大東京23区散歩』は平成26年の町の記録たりえた。千代田区から江戸川区までを螺旋状に歩くこの試みは2009年から丸4年を費やし、現状確認にはさらに1年をかけた念の入れようである。いうなれば東京愛の脱構築。いや、一々大仰に構えないのが、泉流なのだった。
泉氏にとって東京は地元。昭和31年新宿区落合に生まれ、港区三田の慶應義塾に通い、中央区旧小田原町のビルの一室で雑誌の編集に明け暮れた会社員時代にはこんな思い出も。
〈あるとき、大きなゴキブリが出現、私がブリキのゴミ箱で見事に掬いとりました。そこまでは良かったものの、窓からなかのゴキブリだけ外に放り出そうとして、うっかりゴミ箱ごと川に放り投げてしまった……そんな築地川もいつしか埋められてしまいました。いま駐車場になっている地底に、あのゴキブリとゴミ箱が埋没している幻想がふと浮かびます〉
「散歩する以上“町対自分”の目線で歩きたいですから。ただしこのゴミ箱の件も築地川の暗渠化を語るのに最適だから書いただけで、終始散歩のリズムは大事にしたつもり。一々思い出に浸っていられるほど、23区踏破は甘くない!(笑い)」
本書は1985年『東京23区物語』以来の集大成ではあるが、各区の人種の違いを一部虚構も交えてシニカルに論じた同書から手法自体変えさせるほど、今の東京は〈平板化〉していたという。
「それこそ30年前は隅田川を渡ると急にパンチパーマ人口が増える分布図一つにも、説得力があった(笑い)。でも今は東京の西も東も駅前は大して変わらないし、井沢八郎『あゝ上野駅』に歌われた改札の正面が自由が丘発祥の『ザ・ガーデン』だったりする。かなり細部まで歩かないと違いを楽しめないんです。
特に最近は歳のせいか神社仏閣や史跡にも足が向き、例えばそこで鷹狩りをした将軍一行の様子を、僕はかつて新小岩の駅前に屯(たむろ)するヤンキーの物語を想像したのと同じように妄想するわけです」
裏町や路地を好んで歩き、バスや都電にも趣味と実益を兼ねて乗る気儘な散歩人は、丸ビルのように、旧館時代の外観を下層部に巻き付けた建物を本の帯に見立てて〈腰巻レトロビル〉と命名。また〈グッとくる古建築〉は意外と医者と床屋に多いという。例えば湯島女坂の谷地に佇(たたず)む古めかしい整骨院を〈天神様の石段でコケて駆けこみたくなるような接骨院〉と表現する。
「床屋はまだしも、病院は病人にならない限り入れないジレンマがある(笑い)。天神様やお不動様の参道や門前花街が開かれ、果ては性病科までできたり(笑い)。その人間臭い流れを読むのが面白いんですね。
僕はそうした町場の風景を古いから好きなんじゃない。むしろ町は変わるから面白いんであって、好みの建物が壊されても町の変貌を見届けたいという意識が強いんです。その中で頑張る隠れキャラを発見するのも一興で、神田あたりのレンガの高架下の風景も、まだ見られる今のうちに見ておこうと、前向きに楽しんでいます」
品川区を元用水路伝いに歩くなど、泉氏の歩みは東京が治水や運搬、行楽や風俗産業まで“人間の用事”で作られた町であることを改めて実感させる。だから変化も含めた東京の丸ごとを、氏は愛せるのだろうか。
「諸行無常の境地というか、景色は移ろってこそ面白いという日本人的な感覚が、僕の中にもあるんだと思う。東京タワーの蝋人形館や三軒茶屋の中央劇場がなくなった時はさすがにガックリきたけど、東横線が西武池袋線や東上線と一本で繋がり、練馬のトンネルの先が代官山みたいな距離感もそれはそれで面白いんです。僕個人は東横線と東上線にそれぞれ色がある方が好みだけど、まあ仕方ないかという諦観があるから、結構すぐに立ち直れる(笑い)」
奇しくも氏は、関東大震災後の復興の様子を丹念にスケッチし、考古学ならぬ考現学を提唱した今和次郎らの仕事を現代に甦らせた『東京考現学図鑑』を2011年3月9日付で刊行。その成果も反映させた本書自体が平成版・考現学といえる。
「僕らには懐かしい昭和の風景を、かつては大正以前を知る川端康成や永井荷風が嘆き、結局感じ方も時代によって変わるんですよね。既に昭和40年代の団地を面白がる人もいるし、秀和レジデンスのあの〈クリーム〉みたいな壁にモダンなセンスを感じる世代もいるわけでして。日々変化する国土に生まれたからこそ、古い映画や写真集に記録された風景に愛着を感じ、玉電に乗った自慢もできる(笑い)。
そうした日本人的なワビサビが、舛添都知事始め、オリンピックに向けた開発を担う人たちにもあるといいなあ、とは思いますけど」
本書でも泉氏は冷徹かつ飄然とした記録係に徹し、主観と客観性のバランスが絶妙だ。かつて今和次郎が内なる熱を燃やしつつ風俗を客観せよと書いたように、わざわざ口にせずとも足取りに滲み出てこそ主観なのだろう。
【著者プロフィール】泉麻人(いずみ・あさと):1956年東京都生まれ。慶應義塾中高~同大商学部卒。『週刊TVガイド』編集部等を経てコラムニスト。著書に『ナウのしくみ』『東京23区物語』『地下鉄の友』『東京自転車日記』『大東京バス案内』『たのしい社会科旅行』『シェーの時代』『東京ディープな宿』『お天気おじさんへの道』『泉麻人の東京・七福神の町あるき』『東京ふつうの喫茶店』『昭和切手少年』『箱根駅伝を歩く』等。テレビ・ラジオでも活躍。173cm、63kg、O型。
(構成/橋本紀子)
※週刊ポスト2014年5月23日号
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