今回は 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)についてです。

 

卵巣はだいたい親指ぐらいの大きさと言われており、卵巣の中には原始卵胞と呼ばれる卵子の入った袋が多数存在しています。

自然に様子を見ていくと、その中の1つが大きくなり卵胞が18~20mmになると排卵すると言われておりますが、体外受精では注射や内服薬などの排卵誘発剤を使用する卵巣刺激法を行い、卵胞を複数個育てて一度の採卵で多くの卵子を得る方法をとります。

 

OHSSは、この卵巣刺激によって起こります。卵巣の中に卵胞が複数育つと卵巣が腫れてきます。さらに排卵を誘発するためのhCGを投与することで黄体化が進み、さらに卵巣が腫大し、お腹が張ってきたり腹痛を生じることがあります。

他にも、血管の透過性が亢進すると、血液中の水分が血管外に漏れ出て腹水や胸水がたまり、腹痛や吐き気・呼吸不全となることもあります。

重症化すると、循環血液量が減少して尿量が減少したり、血液が濃縮することで血栓がつくられ肺や脳などの大切な血管を塞いでしまい、肺塞栓症や脳梗塞など命に関わるような状態を引き起こしてしまうこともあります。

また、OHSSの頻度は、軽症は8~23%、入院を要するほどのものは約0.8~1.5%、危機的状態に陥ったものは10万人あたり0.6~1.2人と報告されています。

 

PC参考京野アートクリニック

 

私自身は採卵当日の夜から徐々にお腹に張りが出てきて、日を追うごとに増していき、7日目がピーク。仕事をしながらだったこともあり、7日目は痛みどめも効かない程に強い痛みを感じました。また夜は頻尿になり、夜中にトイレで起きることもしばしば。体外受精の中で、一番辛い日だったと思います。

 

 鉛筆まとめ

排卵誘発剤を使用しない方がよいのではないか、採卵をすることはとっても怖いことなのではないかと思ってしまう方もいるかもしれませんが、全ての卵子が成熟した卵で取れる確率は少なく、それを毎月の労力をかけて何度も行うことは

体と心の負担になるかもしれません。

 

自身は自然採卵での2回の採卵は未採卵と空砲で終わった事もあり、

今回は一度の採卵で複数個の卵子を獲得できることはメリットと感じることができました。

 

 

 

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