ところが仕事を離れた日常生活を考えてみると、何でも便利な世の中になって、感覚を研くという場面が減ってきてしまっているよう思えてなりません。
例えば、ご飯を炊くにしても、昔は竈で薪をくべて、初めチョロチョロ中パッパ...と火加減に気を配っていましたが、今や炊飯器をセットすれば、後は時間になればご飯は失敗無く炊き上がります。
お金を出せば何でも手に入る、最新技術を導入すれば便利で簡単しかも失敗知らず、それが当たり前の世の中になっています。
勿論、便利さの全てを否定する訳ではありません。
インターネットが発達しなければ、こうして離れた場所の人達と意見を交わしたりする事も出来なかったでしょうし、世の中の安全を高める為に役立っている技術も少なくありません。
やはり問題なのは使う側の感覚で、その技術は本当に便利なのか?本当に必要なのか?見極める事の大切さが増しているように思います。
もっとも、その見極める感覚が一番先に麻痺してしまったのが現代なのかもしれませんが...