お札を出したら、この人も出てくる。
「親譲りの無鉄砲で子供のころから損ばかりしている。」
の最初の1文で(これ記憶で書いたからね、)一も二もなく飛びついて好きになる作家ですよね。
英国留学でノイローゼになったのも、彼がまっすぐな善人だからだし、
この人こそはブレないホンモノだろう、、、
と思っていたのですが、近年、「お札」になったわけで・・・、
ある時点では、やはり折れざるを得なかったろう、と想像します。
去年、青木繁を取り上げましたが、
夏目が、展覧会に行って、
「水の中に女の人が立てる・・・」(青木の)画が良かった、
という評を書いているのですが(このことは青木伝では必ず語られる話っぽいのですが)これなんかは、ヤラセかも知れません。(言わされたか)
人は権威に弱く、自分の判断には自信がないから、あの偉い文豪が言うんならそうなんだろう、ふーん、・・・てなるんですよね。
よくこの画を見るならば、あのー、実はたいして上手くはない画なんですね。
青木繁 の作品をほかのもみんな見てみてください。彼は決して、上手くなかったんです。
『海の幸』は、彼が描いたのではない、でしょう。だから、死ぬまで追い詰めたのです、喋られたら困るから。
漫画家たちは知っていて、しつこく、「ウミノサチ」を登場人物の名前にしたり、自分のペンネームにしたりしているのだと思います。