私の子供がいってた保育園の園長はすごく志が強い人だった。
働くママを応援する精神が強く、24時間保育、休日保育もおこなっていた。
おそらく、だけども
彼女(女性だった)の人生の体験から
こんなふうな
先進的な保育園を作ったんだと思う。
彼女は
離婚してシングルマザーで
働く気満々だったけど
困った経験があったのかもしれん。
その保育園はね遠足ですら
おかずは全部
園長が作ってた。
なんでか?
みんなに差が出ないように、だ。
働く忙しいママ、
暇なママ、比べれば弁当の手のこみかたに差が出るよね。
キャラ弁だの、なんだのって。
そんな時に
働いてて、ヘトヘトで
無理して弁当作れなくて
でも子供から「○○ちゃん家みたいな弁当がよかった…」なんて言われて
悲しい思いさせないように
働く母が惨めにならないように
マジでそんな思いから、またその子供への想いから
保育園で全部用意した。
同じものをね。
ご飯もね、炊き立てがいいって
アルミの弁当に持たせる他の保育園と違って
毎月ご飯代金1000円だけで、白米つけてくれてた。
マジで助かった…
ただ、すごく
しっかりしててね
土曜日に仕事ないくせに預けてる母親には
容赦なく仕事場に電話して
子供を不正に預けることを禁止した。
うちの子に対しては「典型的な一人っ子」と面向かって評されて腹が立ったこともある。
同じクラスの子のお母さんは若いせいか
「一人っ子はダメ。もう1人産みなさい、まで言われて私より腹立ててた。結局その人はやめちゃった。
同じクラスの男の子は、運動会の
ダンスの時に旗のえの棒で園長に叩かれてた。
体罰なんて普通にあったようだ。
珍しい。
お茶の授業は厳しくて、幼い時から作法を教え込まれた。
同じ保育園に外見が通常と異なる難病の子が入ってきた時、
そのお母さんの要望で保護者全体向けに「うちの子の病気を知ってほしい」と彼女から伝える時間を作った。
園としての対応である。
やることが、素晴らしい。
私は正直、園長が苦手だった。
でも
転職がうまくいかなくて、このままだと保育園追い出させるくらいの時期、
市役所に、自分の破いた不採用通知をテープで貼って提出したりしてた惨めな時期があって
そのとき、涙目で園長に相談したら
すごく親身になって、
抜け道だとか、そんなこと教えてくれたり
このまま、うちの子を預かって最後まで見たい、というようなこと言ってくれて
なんか一気に敵だと思ってのに
味方に変わった。
なんだ、私が敵にしてただけだな、と。
彼女は
4.5年ほど前に亡くなった。
息子が卒園した1.2年後くらいだ。
白血病だった思うんだけど
本当になんでこんなにも、人のために一生懸命ことを成し遂げようとする人が亡くなるのだろうか、と
謎すぎて、人生が少し嫌いになった。
謎なんだよね。筋が通らないのだ。
筋ってのは、
人のためになることをする人は
長く幸せに生きる、というような
筋なんだけどね。
なんかひどいよね。
神様なんていないのかな、とか思うよ。
でもね、やっぱり
筋の話からすると
死ぬことは悪いことではないのかもね。
とにかく
私が言いたいのはね、自分の人生を
生きてるのかってことだよね。
私はあんなに強い志も行動力も
まだ産まれてないけど
彼女から感じて学ぶことは多くて
そして
まだ死にたくない、と感じることができる。
やりたいこと、私にやれること、
あるかもしれない、と思える。
彼女のことは忘れない。
なんであんな人が、早く亡くなるのか。
わからないなぁ…神様よ。