人は
あまりにも嫌な思いやつらい思いをすると
もう二度とこの思いを体験したくない、と
その体験に関わった要素を
人生から排斥しようとする
しかし
あまりにそのことにこだわるばかりに
その要素に、色形を与えてしまう
もちろん
色形がしっかりしているので
また現れる
そして
そのことがトリガーになり
また同じようなことを引き起こす
もう10年以上前のテレビで
脳に障害を負った女性を見た
彼女は
何かの事故をきっかけに
脳を損傷し
楽しいことやうれしいことしか
感じられない脳になり
悲しいことやつらいことをまったく感じなくなったそうだ
いつもニコニコの彼女
その彼女を馬鹿にするような人が前にいても
全然悪いことを感じない
そして本人は
「こうなってすごく幸せだ。このままでいたい」と
そう言っていたのを覚えている
彼女はお世辞にも
美しいとは言えず、いつも笑っているので
やや不気味だ
ただただふわふわ笑っていて
知性とかそういうものも感じない
その当時の私には
「そうかあ、自分がよければいいものか。でも自分がこうだったらどうだろう?」そう思った
でも
彼女のように
悪いことを感じなく
何も心にダメージを受けないなら
それに越したことは無いなあ、と思った
でもね
彼女みたいになれないなら
やっぱり
自分で一回すべてを受け入れないと
生きやすくはならないよね
そして
人間として体験したいこと、あるよね
子育てとか、いろんな仕事とか
それを
余すところ無く体験するには
彼女では、人間的に堪能しきれないのさ
私たちは
恐れも苦悩も感じる能力を持っている
その上でいろいろ体験できる
それが特権だ
人間としての特権
だからこそ
私たちがここに生まれたのは「体験するためだ」ってのは
私の中で
本当だと思っている
もちろん前述の彼女
彼女にしかできないめったに無いすごくいい体験もしてるし
きっと周りの人にそして私みたいにテレビで見た人に
たくさんの気づきを与えている
面白いなあ