自分の中を覗き込むと
4~5歳の私がいる
色黒で
小さくて
しゃがみこんで一人で遊んでいる
声をかけても
笑わない
じっとしてる
かたまってる
ああ、場面かん黙症だったもんね
そうだ
でも大丈夫
大丈夫
彼女に寄り添って話す
あなたはそのままでいいんだよ
そう話しかけてはみたものの
膨大なブロックを感じる
ああ、
すごくたくさんの判断や
たくさんの偏見や
たくさんの悪い心を感じてきたんだなあ
そうだ
黙っていた分
たくさんのことを観察し
たくさんのことを見て
相手の心すら
見通した
そう感じる
どうやったら彼女を
解放できるかなあ
もう終わったんだよ
今からは
あなたのままでいいんだよ
誰にも判断されないし
誰にも支配を受けない
すごくきれいな花畑をイメージして
小川や森も
イメージして
たくさんの動物
蝶々や虫、緑がきれいな植物をイメージして
そこに小さな私をいざなう
あ、やっと笑った
走ってる
あ、犬が来た
一緒に楽しそうだ
振り返ると
やはり小さな姉がいて
笑っている
若い母がいて
若い父がいる
みんなが笑っている
あ、これがパーフェクトワールドだ
そう感じたら
もうそれ以上
見えなくなった
少しは癒されたのかなあ
それにしてもすごいブロック
本当に
小さな私はがんばっていたんだなあ
場面かん黙症とは
たとえば
周りの人間が
すべて異国の戦士のように感じ
その中の迫害された捕虜の感覚のようなものだという
文化もまるで違う
言葉も違う
身振り手振り
外見まで違う
そんな中に
毎日毎日
とびこんで
何時間も過ごすのだ
それでも相手の
心までも読み取って
しまう
敵意を感じたり
バカにされることもあり
それを
すべて受け止める
あー
普通の子達は
「楽しい保育園生活」だったかもしれないが
私には
小学校3年生まで
異国の捕虜生活だよ
そして
今もその感覚が残っている
今作り上げてる
現実だとしても
感覚はそこからきている
これが癒されると
だいぶ楽になるみたい
ま、それがあって今がある
すべて今に繋がっている
それは間違いないけれど
いつまでも痛みを隠しているものじゃない