自分の小さな「箱」から脱出する方法 大和書房
アメリカユタ州に拠点を置く 人間関係の諸問題を解決
することによって、収益性を高めようとする研究機関が
発行しているビジネス書です。
アービンジャー・インスティテート研究所著です。
この本で書かれているテーマは、
人間関係です。
『箱』という視点を使って自分と
他人との関わり合いがどうなっている
のだろうか、どういう人間関係の
パターンが生まれているのか、
考えてみようという本です。
この本は、ザグラム社という架空の会社を舞台として、
主人公である上級管理職の「トム」が、
この本のキーワード、
『箱』から脱出する物語がかかれています。
なにしろこの『箱』というものがなんなのか、
正しく、説明をするのが難しいのです。
心理学ともちがうし、処世術ともちがいます。
2年ぐらい前にはじめて僕は、この本を読み
ました。その時は、
あまり、本の内容をよく理解できませんでした。
日本人にとって、
「相手の立場にたって物事を考えなさい。」
子供の頃に、よく親に言われました。
この本にかかれていることをそれほど重要な
話しではないと感じました。儒教的な価値観
をもった僕に、必要な考え方なのだろうかと、
西洋人の個人主義を改めるための考え方、
東洋の道徳観を説いている
本だとおもったからです。
『僕は!箱なんかにははいってない!」
そう、いいたくなります(泣)
2年ぶりに、もう一度読み直しました。
ただ「相手の立場にたって・・・」
という価値観とはちょっと違うなと思いました。
僕の実体験ですが、この『箱』の概念は
家族関係でよくみられる人間関係の図式だなと
おもいました。
親と子供では、ジェネレーションも
違えば、価値観もちがう、趣味も違う、
性格も違う、さらに、力関係も存在する。
多くの家庭では、誰かが『箱』の中にはいったり、
でたりしているのじゃないかと思います。
親子喧嘩が起きる原因はなんだろう。
夫婦の間でも起きる
夫婦喧嘩の原因ってなんだろう。
と、考えられます。
自分の良心の背いた言行をすると、
人は『箱』の中にはいってしまうと書いています。
自分の感情に背いている行動か、
そうでないか、を判断する理性が必要です。
ある本に書かれていましたが、人は1日の間に
6万回ぐらいの考え方をするそうです、
「こうしようかな?」
「ああーしようかな?」
こういった思考が1日の内、6万回起きているらしいです。
その時に、自分の感情に背いてないか、
背いてるか、の判断が問われます。
自分は理性的な人間か、情緖的な人間か、
多くの問題が発生した場合に、自分の理性ではなく、
他人の感情を使うことが多いいと思います。
ビジネス場であれば、
多くの人が、上司がどう思うか?
あの部署はどうおもうか?
僕の場合は、ここですね。
自分の感情ではなく、他人が
どう感じるか?
自分より、権力がある人の感情で
判断します。
そして、
自分の『良心』に背いた言行をしてしまいます。
自分の良心を欺く(あざむく)のです。
自分へのうらぎりです。
ビジネスの世界で、多くの人がお互いに『箱』
の外に出て、豊かな人間関係をつくりながら、
収益をあげることが可能なのか?
ビジネスの世界は、競争原理が働いてます。
同僚よりも、成果をあげることなど、など、
『箱』の中に気をつけないと、すぐに
入ってしまいます。
その問題に対してこの本は、有益な方法が
あると提案しています。
社会生活をする中で、誰しも経験する好んでやっては
いないけど、いつのまにかしてしまう心の状態
人が持つ、自己防衛するために
陥りやすい、反応的な生理現象のひとつかもしれません。
自分の良心を欺いて(あざむいて)行動する。
そうすると、自己欺瞞、自己正当性、共謀が生まれる。
□自己欺瞞
自分で自分の心を欺くこと。自分の良心に反する言行をすること。
□自己正当性
弁解、言い訳、自己弁護、口実、、、
□共謀
二人以上の者が合意して悪事などをたくらむこと。
○こういった感情が起きているときに、
人は『箱』の中にはいり、
自分の周りの世界を歪んだ視点で、
見るようになると書いています。
自己正当化するために、他人を批判したり
します。
こういうことってやめたいなと思っても
なかなかやめられない。
そういう時に、この本が登場してきます。
『箱』から出なさい!と、、、
自分のちいいさな箱から脱出しましょうと。
自分の良心に背いた言行、
僕もよくやってしまいます。
物語の口調は、優しく書かれているけど、
この本に書かれているメソッドは結構きびしいです。
実践するには、それなり度胸も、訓練もいる本だと
思いました。
□他の人たちは何を必要としているのか
□なぜ、自分ばかりが責められるのか
などの具体例を使って、分かりやすく
説明されています。
この本で書かれている方法を実現するのは
実体験を積みながら経験して、
蓄積していく話しだと思いました。
今、この瞬間、自分が『箱』の中なのか
『箱』の外にいて、活動しているのか、
感じながら、学んでいきたいと思いました。
広がりがある書籍なので、本棚に入れとこう
と、1年ぐらいたったらまた、
読み返そうと思います。
