JR東海道(京都)線「岸辺」駅。


$西向きのバルコニーから アメブロ分室-JR岸辺駅



 駅周辺の地名は「岸部」と書くが、駅名は「岸辺」と書く。


 この駅、少なくとも3度は利用している。

 最初行ったのは昭和の終わり頃だったか、平成の初め頃だったか……? とにかくもう20数年も前のことである。
 亡くなったある恩師の葬儀がこの駅近くの寺で営まれ、その通夜に出席した際、この駅で降りて行った。

 駅の北側はかつて吹田操車場があった所で、現在は吹田信号場となっている。またその広さは東洋一とも言われたほどに広大なもの故、駅南北の行き来には、何本かの地下道が利用されている。


$西向きのバルコニーから アメブロ分室-岸辺駅地下道



 2度目の利用は、映画ロケ。私が初めてエキストラとしてスクリーンに映し出された映画、阪本順治監督作品『顔』である。
 撮影は公開前年の1999(平成11)年の9月。丁度『ノストラダムスの大予言』で、人類が滅亡するのではないかと噂された「1999の年、7の月」から2か月程経って、軽く拍子抜け感がまだ残っていた時期であった。
 
 撮影されたのは、阪神淡路大震災の直後、不通となった鉄道の線路上を、被災した人々が歩いていくシーン。広い信号場の使われない線路を利用して行われた。
 9月半ばのまだ残暑厳しい頃であったが、監督の「本番!」の号令とともに皆ジャンパーを着たり毛布を羽織ったりという恰好で歩く。私もベンチコートを着てハンカチで鼻や口の辺りを拭いながら歩いている姿が、ややフォーカスがぼやけながらも、ハッキリと作品に映り込んでいる。
 
 思えば、私が初めて映画に映った作品である。


 そして昨年、この駅近くで自主映画の撮影が行われた。
 私がちょっと老けた役に挑戦している『蠢く魚たちの背中』(合津貴雄監督)である。

 
$西向きのバルコニーから アメブロ分室-白髪医師



 合津監督は、立命館大学映画部の出身。今回の『蠢く魚たちの背中』では、他のスタッフも同じ映画部のOBが中心。
 同映画部出身の先輩には『モスリン橋の、袂に潜む』の羽野暢監督もいる。


 さて、合津貴雄監督が羽野暢先輩監督にどこまで迫れる存在になっていくか? 今後はそれも楽しみなところである。



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