100万円は5年後も100万円? お金持ちが『現金だけ』で持たない理由
老後のために、2,000万円、3,000万円を貯めましょう。
よくそんな話を聞きます。
もちろん、貯金は大切です。
でも、自分は最近、
「ただ100万円を100万円のまま持っていることが、本当にお金を守っていることなのだろうか?」
と思うことがあります。
例えば、今、大根が1本100円だったとします。
100万円あれば、1万本買えます。
ところが、物価が上がって、大根が1本200円になったらどうでしょう。
銀行口座には同じ100万円が残っています。
でも、買える大根は5,000本。
つまり半分です。
数字としては100万円のまま。
でも、「100万円で買えるもの」は半分になっています。
これがインフレによって、お金の価値が下がるということです。
だから、お金を持っている人ほど、すべてを現金だけで持っているわけではありません。
株、不動産、債券など、いろいろな資産に変えて持っています。
なぜなら、大切なのは
「100万円という数字を守ること」
ではなく、
「100万円で買える価値を守ること」
だからです。
例えば、不動産もそうです。
物価が上がれば、建築資材も上がります。
人件費も上がります。
建築費が上がれば、新しく同じ建物を建てるために必要なお金も増えていきます。
もちろん、不動産なら何でも値上がりするわけではありません。
地域によっても、物件によっても違います。
それでも、現金とは違って、実物の資産は物価の変化と無関係ではありません。
だから自分は、
「お金を貯める」
だけでなく、
「お金にも働いてもらう」
ことが大切だと思っています。
自分が働いて給料をもらう。
それだけではなく、
自分が寝ている間にも、
旅行している間にも、
別の仕事をしている間にも、
資産が少しずつ働いてくれる状態を作る。
月1万円でもいい。
月3万円でもいい。
自分以外が働いて生み出してくれるお金を少しずつ増やしていく。
そして、そのお金をまた資産に回していく。
そうすると、
今度はお金がお金を生むようになります。
だから自分は、
「老後までにいくら貯めるか」
だけではなく、
「老後までに、毎月いくら自分以外が働いてくれる仕組みを作れるか」
を考えることも大切だと思っています。
現金を持つことも必要。
投資することも必要。
どちらか一方ではなく、
バランスが大事です。
でも、物価が上がる時代だからこそ、
お金をただ眠らせておくのではなく、
一部のお金には働いてもらう。
そして、
自分が働けなくなった時にも、
自分を支えてくれる資産を少しずつ育てていく。
それが、
将来のお金に対する一つの安心の作り方だと思っています。
そして今、
ここにもう一つ、
これまでの日本ではあまり意識しなくてもよかった「お金の働かせ方」が、再び選択肢として出てきています。
それが、
「金利」です。
日本では長い間、
「銀行にお金を置いていても増えない」
「金利なんて考えても仕方がない」
という時代が続きました。
自分たちの感覚からすると、それが当たり前になっています。
でも、その常識が今、少しずつ変わり始めています。
例えば仮に、年5%で複利運用できる世界だったとします。
100万円をそのまま30年間運用すると、
約432万円になります。
2倍どころではありません。
4倍以上です。
もちろん、現実には「30年間、5%で元本保証」という都合のいい商品が簡単にあるわけではありません。
ですが、今の日本では実際に金利が上がり始めています。
これまでの30年間、
「金利を考えなくてもよかった日本」
から、
「金利を知らないこと自体がリスクになる日本」
へ変わり始めているのかもしれません。
不動産を買う人にとっては、借りる側の金利。
お金を持っている人にとっては、預ける側・貸す側の金利。
同じ「金利」でも、立場が変われば全く違う力を持ちます。
ここは、これからお金を考える上で、かなり重要なポイントになってくると思っています。
なので次は、
「日本人が30年間忘れていた“金利”の凄さ」
について、少し掘り下げてみたいと思います。
お金を借りる人には怖い金利。
でも、お金を持っている人には、味方にもなる金利。
この違いを知ると、
これからのお金の見方がかなり変わってくると思います。