こんにちは

ご訪問ありがとうございます。
前回の「キャリアか、妊活か」の続きです。
「今の仕事は辞めて、妊活に専念しよう」
と心に決めたものの、
上司に告げるまではいろいろと葛藤しました。
今、35歳。
仮に妊活がうまくいって
36歳で産めたとしても、
専業主婦だから保育園にはたぶん入れない。
ということは、
幼稚園に入れるようになるまで育児に専念。
そのとき私は39歳か40歳。
…って、再就職できるの?
今のようなやり甲斐を感じられる職に就ける?
年収、減るよね……?
などなど。
「仕事辞めていーよー」と言っていた夫にも、
「今仕事を辞めるってこういうことだよ!」と
説明すると、
「そ、そうなの…」と
女性のキャリアの難しさを感じたようでした。
このテーマでどれくらい悩んだでしょうか。
ですが、そんなあるとき、
「やっぱ辞ーめよっ!」
と吹っ切れる出来事が起こりました。
ちょうど立川ARTに転院して、
本格的に不妊治療を始めたあたりのころ。
通院日の在宅勤務を許可してほしいと
上司に相談。
しかし、
前職の人事規定では、
在宅勤務は育児と介護の場合のみ可能。
でも、一部の部署では、
そこの上長判断で
うまくこっそり在宅している人がいることも
知っていました。
…が、私は当時、
経営企画をやっていて、
人事は隣の部署

「こっそり」できる環境ではなく、
真っ当に相談するしかありませんでした

通院日は拘束時間が長く、
特に採卵前は不定期に通院日が発生。
午前中の予約なのに、
お会計が終わって夕方、なんてこともザラ。
診察が終わって会社まで1時間。
往復2時間かけて通勤して、
一体どれだけ働けるのか?
だったら、
自宅に帰って在宅勤務した方が
よっぽど効率的で生産性も高い。
上司に相談しつつ、
人事部長にも相談に行きました。
「不妊治療って大変だっていうよね。
でも、育児じゃないからダメだわ。
在宅は育児か介護だから、
特例を認めると不公平が生まれるから」
同じように30代の女性社員で、
キャリアと妊活で悩む女性が増えてきているし、
「働き方改革」を掲げているんなら…
「あ、うん。
でも、今、それ(妊活しながら働く女性社員)は
重要な経営課題じゃないから」
はぁぁぁぁあ?
プッツーン。
今思い出してもお湯が沸いちゃうくらいに
腹が立つ話ですが、
重要な経営課題じゃないって…
こっちは
自分の人生かけて取り組んでることぢゃ、
ボケーーーーッ
会社の制度なんだから仕方がない。
会社の状況からすれば優先順位が低いのは
仕方がない。
そう頭ではわかっているものの、
子どもが欲しくて治療している身としては、
妊活が最優先事項だったりもします。
そうした相手に向かって、
そんなこと言っちゃう‼︎⁇
と、半ば驚いてしまいました。
せめて建前でも他の理由を付けて欲しかった。
ちなみにその人事部長には、
ちょうどその出来事の1ヶ月後に
第2子が生まれるという…
同じように仕事と妊活で悩む同僚とは、
「どんだけ大変かなんて、
結局、自分が不妊治療を経験してないと
わかんないよね」
と、半ば呆れ顔で話していました。
2016年に妊娠して
つわりに苦しんでいたときも、
「育児じゃないから、在宅勤務は認めない」
と一蹴。
育児ができるようになりたくて、
こんなに頑張っているのに…
「育児じゃないから適用外」
なんて制度設計しているから、
少子化に歯止めがかかんないんぢゃ、
ボケーーーーッ
不平等が生じる、
って、
誰にとってどんな不平等が生じて
誰が困るのか。
それを何とかするのがお前の仕事だろーー

言葉が汚くてスミマセン

…と強く思った次第であります。
この出来事が背中を押してくれた、
というか、
完全に前の職場への未練を断ち切ってくれた、
というか。
不妊治療への理解がまだまだ薄いなかで、
「女性の活躍」が社会テーマになるのであれば、
会社の人事組織の人は、
何がどう大変なのかについて、
もっと知識をつけて欲しいと思います。
「大変だっていうよね…」でなく。
不妊治療を始めるのは、
多くは30代の女性。
仕事もひとり立ちして裁量権も増え、
やり甲斐を感じて働いている方も多い頃合い。
けど、
愛する人のこどもも欲しいし、
こっちはタイムリミットがあると教えられる。
なんで女性だけ、
こんなに究極の選択をしなきゃいけないの?
と悩むたびに悔しく思ったことも。
…と悶々と悩んでも時間だけが過ぎていく、
と見切りをつけ、
私は長年働いた職場を辞めましたが、
同じような壁にぶち当たっている方が、
これからひとりでも減るように…
と願いを込めて、
今回の内容をアップさせていただきます。
様々なご意見があることは
重々承知しています。
働くこととこどもを持つことが、
もっと自由に、
それぞれの責任のもとで
両立できる世の中になりますように。
長々とお読みいただいて、
ありがとうございました





ピンクと白は子宝のラッキーカラーだそう