きっと何者にもなれないお前たちに告げる!ってのは冗談ですけど、創作部の方に少し自分の考えをお話ししてみたい。



今の漫画における運命の捉え方って、前も書いたかも知れないけど、あまり好きではない。
運命は切り開くものッ!(`・ω)キリッ
とか言われても全然実感できない。
人生ってどうにもならないこともあってだから、大切にするものではないだろうか。

自分にとって一番の人生をチョイスしててなんぼみたいな風潮が好きではない。
運命に惑わされ擂り潰されそうW な物語が見たいなぁと思ってたらピングドラムに出会えた。
彼らはすごくどうにもならない人生だ。親が犯罪者で妹が病気で、、、。でも、必死で生きた。他者を思いやり、必死で。だから、沢山の人の心に響いたのではないかな。


もうひとつ。ある好きな漫画を読んでしみじみ思った。ネタバレになるから書かないけど、人間て割り切れないし選べないのだ。
それで良いんだと思う。
北斗の拳みたいに俺はこう生きるぜおりゃあああ!みたいのは憧れるけど真似出来ない。いつか破綻する。

どうなりたいのかもわからなくて、だけど惹かれてしまう。理屈度外視では生きられないけど、それが人間の心。

日常のあたたかい光景と織り混ぜながら、描く技量にさすがと驚嘆した。



善も悪も選べない。人間は選べないのだ。あの人は悪であの人は善。そんな事誰が決めたんだろう?単なる多数決だよね。
いつかオセロがひっくり返るように白が黒になったりする。だから、決めつけないで欲しい。

流行りに乗る事も大事だけど、上部だけ取り繕っても一時のブームで終わってしまう。誰かの心に蠍の焔のように灯り続ける作品には作者の心がある。
偉そうな何様かの心でなく、そっと寄り添ってくれる優しい心。

そんな作品にめぐりあえたら、最高ですよね。

キリッ