東海道線を大阪でペコが降りた。売店で五木寛之のさらばモスクワ愚連隊の文庫本を買った。北伊丹まで福知山線に乗った。田舎の電車で文庫本をペコが読んだ。退屈しないのが五木寛之の良さだとペコは後に言っている。北伊丹で電車を降りた。ロータリーを通って産業道路の道に出た。目指すは福寿荘である。阪急バスや自動車が走っている。春らしいファッションでペコは決めた。白い帽子をかぶってもいる。