自分の気持ちがわかってからは、
早かった。
まず、私は必要最低限のものをかばんにつめ、一人暮らしの家から実家に移った。
会社には、理由をつげず、辞めますといった。
めったに人が辞める会社ではなかったので、皆びっくりして、
ものすごい止められた。(それこそ取引先にも呼び出されてとめられた。)
総務の人が退職手続をしらなかった。。
それから住んでいたアパートは、解約した。
引越しの日まであのアパートには戻らなかった。
引越しの日、アパートには、ゆうくんの車が待っていた。
きっと毎日きていたのだろう。
一生懸命、こけた悲しい顔で私にいった。
「おまえがひくとおもったから、黙っていたけど、おれおまえが初めてだったんだ。」
とまでいっていた。
そのとき初めて、彼のいっていることは、オーバーなところがあるのかもしれない、とおもった。
ただソレが事実かどうかが問題なのではなく、その後ろにある気持ちが、私を心をくずしていったんだ。
でもそれは、前の話。