あれから、何年たったのかな。


飛行機の窓から見える、雲の下の町のよう。


確かにあるのに、はっきりと、みえない。



たしか、洗濯機だった。


洗濯機がわたしの気持ちを教えてくれたの。


引っ越したゆうくんの部屋の洗濯機。



のどかな時間が、じゃれあいながら過ぎていく。

かと思えば突然、出て行け、とシャットアウト。

当然のムクイと、泣きながら、駅にむかう。。そんな毎日。


こうやって、きづいていくんだな・・と、思ってみたり。

そんな毎日。


洗濯機をとりつけたかったの、あるひ。

家で洗濯したかったから。


でも、ゆうくんは、全然てつだってくれなくて、

ちょっと様子をみにきたけど、

わかんないや、とほうりだして、そのまま遊びだしちゃった。


こういうのって、私がやることなのかな。。。

たぶん、私はできる、でも私がやることなのかな。。。

きっとヒデなら、ううん、いままで私が知り合った他の人なら、

「ほらほら、どいてな、あぶないから」といって私にはやらせなかった。


それから管轄で起きた事件の報告書を次の勤務までに

書き上げ投げなければいけないのに、めんどくさいといって、遊びだした。



私の前にいるのは、こども。。?


すくなくとも、私はダメだ、こういうひと。

そのとき、はっきりわかった。


うまいこといっても、ひどいことしても、

誠実でも、不誠実でも、どんな人でも、


わたしは、尊敬できる人じゃなきゃだめだ。


私より、頭がよかったり、いろんなことができて、

結局かなわない人じゃないとだめなんだって、ぷちっとわかった。


それまで悩んできた何もかもが一瞬にふきとんだ。


答えが、降ってきた。