たなかさんへ

でわ、続き。
修行にいって最初の数ヶ月。
彼は外界から完全に断たれた環境にいました。
電車でいけば、一時間たらずのそこは、外国よりも遠い世界。

お手伝いさんもいて、数千万が毎月にはいってくるような
家庭に育った彼は、3ヵ月後唯一許された両親との面会の日。
かっけで体がうまく動かなくなる程つらい生活を強いられてた。

きる物も食べるものも寝る場所や生活のリズムから全てが「修行」
そして先輩からのいじめ。
厳しい中で彼はなんとか手に入れた紙とかけた鉛筆に数行のメッセージを
トイレの中で走り書きし、面会の日みつからないように
親の手に託して私へ手紙をくれました。

やがて少しランクがあがると
手紙のやりとりができるようになりました。
十枚以上の分厚い手紙をやりとりして。
友達あての手紙もあずかったりして。

彼は、しだいに集団の中で力をつけ、
一番楽で力をもてるパートへ
ついていったようです。

そのころかな。
彼のお母さんから手紙もらったの。
それから何かが変わっていったの。

でもねつらいところをよくおぼえていないの。
だから実家にあった日記から
抜粋してかいてみました。

(実は前の彼とあうまでは日記(気分記?)をかいてました。まめでしょ。)
ムカシのこと。



うそが下手で「浮気したでしょう」というと
笑いそうになりながら「してない」という。
そのうちきれる。
友達は、その子の彼氏も浮気していて
平気なの?ときくと
「別に信じてるもん」といっていた
別の子は「修行中ですずちゃんをまたせているのに
浮気するなんて最低だよ」

10/23
昨日はきちんとしたかっこでいったら
誉め上手な彼はきちんとほめてくれた
「いい女になって」
そしてとても愛してくれている表現をした。

帰りに電車で
「むこうのあれ何?」という感じで
指差すので、そっちを向くと
耳もとで「愛してるよ」とささやいた。

 前に彼がいったように
私とあってるときも
他の人のときもいつも「今あってる人にマジ」というのがかれ。
でも私の努力不足で私への「好き」が減るのは私が悪い。
一生懸命努力して、いつもかわいくいたいし、
もっともっと私の好きな人にとって「こんないい女とつきあってる」と
思ってもらえるくらい魅力的でいたい。
そのために常に輝いている努力をするんだ。
それで浮気するなら私はしらない。
何も努力せずにピーピーさわぐのはもうやめよう

11/4
今私はひとり
でもねひとりが好きって、
ひとりがいいって生まれてはじめて?思えた。

誰かに会いたいとも思わないし、
どこかに特別出かけるのもいやだ。

今は君とさえ会いたいとは思わない。
 幸せと思うには君と居るときもそうかもしれないけど
一人でいるときぼーっと考えてると幸せ。

今度水族館にいこう、魚をみるの。
でも座ってみたいな。
ディズニーランドみたいにイスに座りながら移動して
シートからコポコポ魚の鳴き声やら
聞きたい人は説明の
アナウンスが聞こえたりして
カップル用やら家庭用のシートも
あったりしてそんなのがイイナ。

12/3
昨日 彼と電話で話す。
・11月中旬 寝坊して禁則になったんだって。よくわからないけど
当分あえないらしい。
・「一生一人の女だけってない。一人の女だけにほれることないから。
下は16から上は37までOKってわかった。おまえ以外とも遊んでいたし
これからもそう」
「わかれたいの?」ときくと
「絶対に別れない、ただ後で悩むより今悩んどけってこと。
そういう俺についてこいってこと。」
「おれは変わらない。おまえが変えて見せろ。」
といっていた。無理でしょ。
なんか最近かれへんだなぁ。どうしたんだろう。
多分私はもっと悩むべきだし、こういう風にのほほんとくらしてはいけない。
答えを出すべきだろう。
答えとは好きだ、ついてくor別れる。
ただ今の私はどちらでもなく、ふーんそうだったのとしか
思わない。なぜでしょうね。
あーあ明日は簿記の問題(会社の宿題)やらないと

ミーコの声。ミーコの歌う恋の歌。
(スピッツの曲で中に、「ミーコの彼はミーコの彼じゃない」という
フレーズがある。)



ちょっと長くなってしまったので
また今度。