手紙(2009/04/16) | spica*page

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素朴に。だけどきらきらと。



あなたにも。わたしにも。

ささやかながら実りありますように。



どうぞよろしくです☆

一人になると
泣いてしまう

一人になると
考え込んでしまう

でもその度に

私が泣いてちゃいかん!
と無駄な勇ましさを出してしまい

けれど
その気持ちを
ぶつける先はない


母が亡くなった時
私はやることが多すぎて
プレッシャーが強すぎて
泣く事を許されなかった

勿論
友達の前では
泣いたけれど

公の前では
泣けなかった

毎日毎日
時間を忘れて
泣きたいもんだ

そう
心の底から思っていた

そしてそんな事は
忘れてしまった

だけど
悲しいことに

またそういう機会に
出会ってしまった

私は
その状況になって
存分に泣ける時間を
与えてもらった

けれど

思い出すのは

ケンカしたこと

慰めてもらったこと

そんなことばかりです

情けないでしょ?


キミに
『特別』
そう言ってもらったことのある私だけれど

私はなんでもない
取り分け目立ったところもない
ただの平凡な人間です


なのにね
報せを聞いて


なんであの時

『ごめんなさい』

って言えなかったのか


なんであの時

『ありがとう』

って言えなかったのか


どうしてもっと
遊べる機会を減らしてしまったのか

意地なんて張らずに

当たり前なんて思わずに

そうすれば
もう少し特別と言って貰えた時間は、長かったのかもしれない

そう思ってしまった

きっとこれは
私のエゴだ
思い上がりだ

そうわかっていながら

だけど
彼の記憶の中で

もう少し
可愛い私でいたかった

心配してもらえる
妹みたいな立場でいたかった


言えば変わった事って
あるのかな

一つでも
何か変われば

タイミングは
ずれたのかな

そんな気持ちが
グルグル巡っている



いつだったかは忘れた

お酒の席で
ぽつりと

『俺は多分早く死ぬと思う』

『だからその時は、お葬式に来てね』

なんて
言われたことがある

その時私は
こう言った

『私より』

『私より、先に死ぬことは許さないから。そんなことしたらお葬式出ないからね』

ちょっとばかり
私も酔っていたから
ツジツマの合わない事を
少し怒りながら
そう言った

そう言えば
笑ってくれると思ったから

『ごめん』

そう言って
笑ってくれると思ったから

けれど彼の反応は
全くなかった

怒ってるのかな?
少し心配になり

俯いてる彼を
覗きこんでみた

『だって。残されてつらい気持ちわかるでしょ…』

ゴニョゴニョ言い訳じみたことを言いながら

覗き込んだ
彼の顔は

しょんぼり
泣きそうになっていた

多分お酒が入っていたからだろう

簡単に泣くような子ではないから

だけど

けれど

ひどいことをした

咄嗟にそう思った

なんだか私も泣きそうになった

ぐしゃり
気持ちがつぶれた
そんな感じだ

『なんで泣くのよー』

そう言って私も泣きそうになった

今必死に顔を思い出そうとするけれど、その時の顔しか思い出せない



へたれで
弱虫で
時間を持て余している私は

こんなことをしてしまってる

昨日も考え込みそうで
一人じゃいれなくて
友達に電話をかけたり
一緒にいてもらったりした

彼の話をしてみたけれど
なんだか
それは違う人の話のような気がした


友達も戸惑っていた

だから所在ない二人は

今日一日
どんなけの女が泣いていると思っているんだ

なんて
わざと明るく振る舞った

あー。いるなら。
出てきてー

そんな無茶な
友達のお願いに
なんだか胸がきゅんとした

本当。本当。

そう言いながら

ぽつんと

きっと。私の前には来ないと思うな。

と言ってしまうと

『来るよ』

と。友達は悲しそうな顔をした。


携帯を見て
メールを見て

もう返事が来る事はない

だけど
言いたいことがあって

それがどこかで
伝わっているといいなと思う

『ごめんなさい』

その言葉一つだけ。


きっと

もっと遊びたかったよ
とか

ありがとう
とか

言葉を並べればいっぱいあるけれど

私は出来た人間じゃないから

たった一つ

『ごめんなさい』


そこに

少しずつ
前向きに
伝えられる言葉が増えればいい


そう思っている



彼が死んでから
色んな人や懐かしい人から連絡が来た

皆が色んな思い出の中
色んな気持ちで思い出している

それこそ

私なんかより
もっと強く絆を持った人

もっと
強い思い出のある人は
きっとたくさんいるだろう

それらを覗くことは
出来ないから

私のこの偏った文に
不快な気持ちになっている人がいれば

ごめんなさい



私の知らない思い出
私の知っている思い出

それが彼の人生


そんな彼を思う人たちは
みんな優しい

もれなく

例外なく


空を見上げて
最後に会いに行く予定を

この空の中
皆の手で

今忙しく飛び交っている



みんなの声が聞こえますか?

ひとりぼっちで泣いてないかな。


ずぼらなので
封筒はないけれど

この手紙
よかったら
受け取って下さい

悲しくなったら
読んでみて



さて
長くなったけど

そろそろ
おしまいにします

キミに会いに行く
準備をします

だから
待ってて下さいね


では

寂しいけれど

その時まで。

また
手紙書きます


P.S.

今度はもっと
読みやすい内容にしますね