「今日はオリオン座流星群らしいよ☆」
そんなメールが妹から届いた。
たいして星に興味があるわけじゃないけれど
その、ほのぼのとしたメールの雰囲気に
ふうわり包まれた。
なんだか温かい気持ちになって
単純に嬉しくなる。
返信はいつも通り。
心の中で
ありがとう。
そう思って返した。
流星群が流れる
そう聞いて
スーパーへ行く道々
ちらりちらりと探したけれど
流星群は一つも現れやしなかった。
いつも通り。
なんともいつも通りだ。
おまけに
星は出ていない。
空が明る過ぎるからかな
もしかしたら
薄く雲が出ているからかもしれない
そんなことをぼんやり考えてみたけれど
たいした答えは出なかった。
だから
だらだらと。
うん。
だらだらと。
ぼんやり
なんとなく見つめながら
今日の
夕ごはんのことを考えた。
スーパーでお買い物の後。
袋をがさがさ言わせながら帰り道を歩く。
袋には
かつお
肉まん
お茶とミルクコーヒー
アイスクリームだってあるんだよ。
がさがさ
がさがさ
がさがさがさ
けれど
星は出てこない。
口をぽっかり開けながら
薄い夜空を見つめたまま
見えない流星群のことを考える。
どこかで確かに流れている
ここには見えない
流星群
どこかでだれかが見ている
ここには見えない
流星群
へっぽこで
普段行いの良いとは言えない私の願い。
そうそう届くとは思わないけれど
どうせなら。と。
願ってみる。
あまり欲張ってはいけない
簡単なものを。
はっぴーえんど
その先の。
思いつくのは
どんなこと?
おいしいご飯を食べ
あったかい布団で眠り
今日泣いてても
少し先で待ってる未来は
常に明るいものであってほしいということ。
だれの?
わたしの?
うーんと。
うん。
あの。
ほら。
あの。
大切な人たちのも。
うん。
そういうこと。
そういうことだよね。
だから願った。
みんなの笑顔が
ずっとずっと絶えませんように。
これを3回。
願ってみた。
流星はどこかに連れてってくれたかな。
