放送大学の「学習・言語心理学」。

第1回のメモを消してしまって、あわわーという感じで、2〜5回は気になることはたくさん出てきたけど、なんとなくメモできなくて、その後もメモが難しかった。。

全く興味がないわけじゃないし、興味は多少あるのだけど、なんだろう・・・この感じ。。。基礎がなさすぎるからかしら。。

 

とりあえずメモできたところだけ。

以下、個人的メモ。

 

学習

・学習
 行動の変容
 比較的長時間にわたる行動の変容
 経験に基づく行動の変容
 
・生得的行動 innate behavior =経験に基づかない行動
・習得的行動 acquired behavior =経験に基づく行動
 
・学習(習得的行動)の分類
 実体験 …非連合学習、連合学習
 観察 …社会的学習
 言語 …ルール支配行動:トラッキング、プライアンス、オーギュメンティング
 
・S-R心理学: 刺激と反応の連合による心理学, stimulus, response 行動主義
・S-O-R心理学: Oは有機体 organism 新行動主義 nei-behaviorism
 
 

行動

・生得的行動

 本能行動(instinct behavior)と近い

・習得的行動 …行動の履歴

 

・行動

 生得的行動

  誘発性行動 …反射、向性・走性・動性、固定的活動パターン・生得的反応連鎖

  非誘発性行動 …原始的自発反応 primitive spontaneous reaction

 習得的行動(学習)

 

・向性(tropism):ある特定の刺激に対して向かったり離れたりする行動の変化や定位(orientation)として観察される  

・走性(taxis): ある特定の刺激に向かっていく、離れていくという移動の変化、定位として観察される。

・動性(kinesis): 個体全体としての移動であるが、定位はなく、一定でないランダムな変化として観察される。

・固定的活動パターン(fixed action pattern): 動物に見られる一連の行動。生得的で、種に固有であり、その一連の行動が周りの環境に関係なく起こってしまう。

・生得的反応連鎖(reaction chains): 一連の反応のそれぞれの開始が、適切な刺激に依存しているもの

 

言語習得

 

・言語習得

 経験説 …タブララサ(白紙)

 生得説 …本能

 相互作用説

 

・言語習得装置 (LAD: language acquisition device)

・言語習得支援システム (LASS: language acquisition support system)

 

 

連合学習

 

・実体験による学習

 ・非連合学習

  ・馴化(じゅんか,habituation):刺激が繰り返し提示されることによって、反応の強度や頻度が低下・減少すること 

  ・先鋭化(sensitization):刺激が繰り返し提示されることによって、反応の強度や頻度が増加すること

 ・連合学習

  ・レスポンデント条件付け

  ・オペラント条件付け

 

・環境と行動とは連合している、刺激と反応とは連合している

 ・連合(association) ←概念定定義

 ・随伴性(contingency) ← 操作的定義

 どちらもある事象とある事象の関連、関係

 

 

・レスポンデント、オペラント は、スキナーの造語

・バラス・スキナー …徹底行動主義、行動分析の心理学者

 

・行動学における随伴性の操作

 「刺激:刺激」の随伴性 →レスポンデント条件付け

 「反応:刺激」の随伴性 →オペラント条件付け

 「刺激:反応:刺激」の随伴性 →弁別オペラント条件付け(3項随伴性)

 「反応:反応」の随伴性 →ある先行反応に別の後続反応が随伴する操作を行う

 

【レスポンデント条件付け】

・レスポンデント条件付け

 ・誘発刺激(無条件刺激)と反射(無条件反応)の対応関係を利用して条件付けを行う

 ・随伴性操作によって、中性刺激と無条件刺激とを随伴する。

  中性刺激が条件刺激に変わり、無条件反応が条件反応に変わる。=条件刺激が条件反応を誘発 

 

・条件付けの手続き …条件刺激と無条件刺激のタイミング・長さ

 同時条件付け simultaneous conditioning

 遅延条件付け delay conditioning

 痕跡条件付け trace conditionintg

 逆行条件付け backward conditioning

 →短い遅延条件付けが最もレスポンデント条件付けがうまくいく。逆行条件付けは難しい。

 

・ジョン・ワトソン 恐怖条件付け

・レスポンデント般化

 

・味覚嫌悪学習(味覚嫌悪条件付け、ガルシア効果)

・連合選択性 条件刺激と無条件刺激の組み合わせ

 

 

【オペラント条件付け】

・試行錯誤学習 ←オペラント条件付けの基礎とも言える

 ・エドワード・ソーンダイク…教育心理学の父、比較心理学の基盤を作った

 ・猫の実験

 ・効果の法則


・スキナーのラットの実験

 手続き1 空腹状態。自由な反応を自発できる (自由オペラント)型手続き

 手続き2 ベースライン条件 レバーを押しても餌を与えない。反応が少ないままを確認。

 手続き3 介入条件(随伴性操作、レバーを押したら餌を与える。) 反応率が高くなることを確認

 手続き4 ベースライン条件 レバーを押しても餌を与えない。 ←最初のベースライン条件と同じ程度まで実験を続ける

 →介入条件の時だけ反応率が高くなることを確認できたら成功

 

・強化子

・強化刺激

・強化: 反応が増加する一連の事態

・弱化子

・弱化: 反応率が減少する一連の事態

 

・提示型強化(正の強化)

・除去型強化(負の強化)

 

・トークンエコノミー

 

【弁別オペラント条件付け】

・介入条件の時だけ、反応率が高くなることが観測された場合に、弁別オペラント条件付けが成立したとみなす

・弁別刺激、弁別オペラント、刺激性制御

 

・強化スケジュール

 ・強化子が反応に依存しないで随伴される

  ・時間スケジュール(固定): 一定の時間ごとで強化子が随伴される。迷信行動が観察される。あたかもオペラント行動の結果として強化子が随伴されるかのようにオペラント行動の反応率が高まる。

  ・時間スケジュール(変動): 平均値がスケジュール値になるようにランダムな時間を強化する回数分を設定。

  ・消去スケジュール: オペラント反応に対して強化子を随伴しない。消去抵抗

 

 ・強化子が反応に依存して随伴される。

  ・時隔(感覚)スケジュール …固定時隔 スキャロップ 、変動時隔

  ・比率スケジュール …固定比率、変動比率、 強化後休止(PRP)

 

 

・3項随伴性: 弁別刺激→弁別オペラント→強化子(強化刺激)の3項が、この順序で連合していくこと

・確率操作、飽和化、遮断化 、動機づけ研究へ発展

 

・見本合わせ訓練、条件性弁別刺激

・シニフィエ(意味されるもの) 、シニフィアン(意味するもの)

・刺激透過性

 

 

・プレマックの原理: 高出現確率行動は、それが随伴された低出現確率行動に対して強化子として働き、低出現確率行動は、それが随伴された高出現確率行動に対して弱化子として働く

 

 

学派?

 

・古典的行動主義 S-R心理学

 刺激と反応との連合による心理学

 ジョン・ワトソン

 

・新行動主義 S-O-R心理学

 刺激と有機体と反応の連合による心理学

 クラーク・ハル …動因低減説  例)喉が乾く←水を飲む(強化子) →喉の渇きが減る

 エドワード・トルーマン …認知地図 ←のちの認知心理学の先駆け

 バンデューラー …観察学習、自己効力感

 

・徹底的行動主義

 

知覚運動学習

・ヴィゴツキーの媒介論

 物理的道具、心理的道具、心理的道具としての言語

 道具(M)、主体(S)、対象(O)

 

・知覚運動学習

 ・感覚・知覚と運動の協応

 ・言語行動と非言語行動との相互作用

 ・技能学習

 ・道具の利用

 ・制御

 ・フィードバック

 ・練習/訓練

 ・保持と転移

 

・パラ言語: イントネーション、リズム、間、声質など言語の周辺的側面

・記憶には、非言語情報も含まれる

・練習曲線、プラトー(高原状態)、スランプ

・練習方法

 ・全習法、分習法、累進的分習法

 ・分散練習、集中練習

   ※一般的に分散練習の方が効果が高い。

   ※練習後、一定時間が過ぎると成績が向上する=レミニセンス

・転移…正の転移、負の転移、両側性転移。 スキルの種類が増える

・限界的練習(熟慮を伴う練習)、熟達

 

観察学習

・社会的学習social learning:

 ・ 他者の行動を観察することによって、その他者と同じような行動をとるようになる。

  観察をしている人・動物は、その行動を実際には体験せず、行動を見ているだけだが、行動変容が起こる。

・四つの分類

 ・局所強調

 ・刺激強調

 ・観察条件付け(代理条件付け) …他の個体が特定の刺激に対しレスポンデント反応をしているのを観察することで、その観察側も同じ反応を示すようになる。

 ・観察学習(代理強化) …他の個体がオペラント条件付けをしていることを観察することで、観察側もオペラント条件付けが成立する。

 

・社会学習と模倣

 ・複製 copying

  ・模倣 imitation

  ・対象物の運動の再現 object movement reenactment

  ・最終状態エミュレーション end-state emulation

 ・アフォーダンス学習 affordance learning

   ジェームズ・ギブソン。動物とその環境との間には、動物がその環境や対象物に対して何らかの操作をなすという関係があるとし、その関係を観察者が観察して学ぶ。

 ・観察条件付け observational learning

 ・強調 enhancement 

 

【バンデューラーの観察学習を司る下位過程】subprocesses governing observational learning

・モデルとなる事象(師範事象) modeled event →①注意過程→②保持過程→④産出過程 →⑤動機付け過程 →モデルと照合するパターン(反応遂行) matching patern

 

①注意過程 attentional processes

・モデルとなる事象 model events

  顕著さ salience ←とびだるもの、としゅつしているもの

  感情価 affective valence

  複雑性 complexity

  普及 prevalence

  機能的価値 functional value

 

・観察者の属性 observer attributes

  知覚的能力 perceptual capabilities

  知覚の構え perceptual set

  認知的能力 cognitive capabilities

  覚醒水準 arousal level

  獲得された好み acquired prefrence

 

②保持過程 retention processes

・観察者の中で起こっていること

 ・記号的符号化 symbolic coding

 ・認知的耐性化 cognitive organization

 ・認知的リハーサル  aognitive rehearsal

 ・行動的なリハーサル enactive rehearsal

 

・観察者の属性

 ・認知的スキル cognitive skills

 ・認知的構造 cognitive structures

 

③産出過程 production processes

・保持された概念を行動に算出する。観察者の中で起こっていること

 ・認知的表現 cognitive representation

 ・行動の観察 observation of enactments

 ・フィードバック情報 feedback information

 ・概念の照合 conceptual matching

 

・観察者の属性

 ・身体的能力 physical capabilities

 ・要素となる下位スキル componets subskils

 

④動機づけ過程 motivational processes

・外的誘因 external incentives

 ・感覚的 sensory

 ・物質的 tangible

 ・社会的 social

 ・制御的 control

・代理的誘因 vicarious incentives

・自己誘因 self incentives

 ・物質的 tangible

 ・自己評価的 self-evaluative

 

・観察者の属性

 ・誘因への偏好 incentive preference

 ・社会的比較のバイアス social comparative biases

 ・内的水準 internal standards

 

 

・セルフコントロール: 自己統制。自己観察→判断過程→自己反応

・結果予期: ある行動によってある結果が生み出されることを予期する

・効力予期: ある結果を生み出すために必要な行動をどの程度うまく遂行できるか予期する

・自己効力感: 効力予期についての認知(知識や信念)

・行動と環境と個人。新行動主義。

 

e-Learning・マルチメディア学習

・教える人の言語行動

・良い学習、望ましい学習の結果を得るには、どのような方法を取るのが良いのか

 

・対面 <-> ブレンディッド・ラーニング <-> ハイブリッド・ラーニング <-> フルオンライン

・同期・非同期
・情報伝達型、知識構築型、 自学自習・集団学習
・遠隔 非遠隔
 
 
【マルチメディア学習におけるリチャード・メイヤーの仮説】 ←研究中みたい
・ことばと絵を合わせて学習した方が単にことばだけで学習するよりも効果的である
・マルチメディア …①配信メディア ②表示モード ③感覚モダリティー
・学習されること …①事実(facts) ②概念(concepts) ③手続き(procedures) ④方略(strategies) ⑤信念(beliefs)
・前提 …①二重チャネル(視覚・聴覚) ②容量の制限 ③能動的な処理
 
・情報処理の5つのステップ
 ①言語的作業記憶における処理のために関連することばを選択する
 ②視覚的作業記憶における処理のために関連するイメージ(絵)を選択する
 ③選択されたことばを言語的メンタルモデルに体制化する
 ④選択されたイメージ(絵)を視覚的メンタルモデルに体制化する
 ⑤言語的表象と視覚的表象を統合する
 ・長期記憶の先行知識から、動機付けとメタ認知が①〜⑤に影響
 
・マルチメディア学習の原理
 ・無関係処理を少なくするための原理 …一貫性、標識化、冗長、空間的近接、時間的近接
 ・必須の処理を管理するための原理 …文節化、先行訓練、モダリティ
 ・生成的な処理を促進するための原理 …マルチメディア、人格化、声、体現、ガイドされた発見、自己説明、図化
・3つの認知的負荷
  ・「無関係」 …学習に資さない余計な処理
  ・「必須の」 …作業記憶ないで情報を表現するための本質的な処理→選択ステップ
  ・「生成的な」 …より深い理解のために必要な処理 →体制化・統合ステップ
 
 

動機付けと自己制御

 

【ジョン・ケラーの動機付け概念】

・遠近法主義 …あらゆる認識は認識する主体のパースペクティブに制約されている

・ARCSモデル

 ・注意 …学習者の関心を捉える、学習する好奇心を刺激する。 例)定位反射、刺激追及

 ・関連性 …学習者の肯定的な態度を引き起こすようにニーズや目的を満たす

 ・自信 …学習者が成功し自分の成功を統制することを学習者が信じ感じ取ることを助ける

 ・満足感 …達成を(内的と外的)報酬によって強化する

 

 

・メタ認知

 ・セルフ・モニタリング …自分の認知を把握

 ・セルフ・コノントロール …自分の認知を制御

 

・自己調整学習 ジマーマン  参考) 「自己調整学習の理論

 

・「ひとりで学習するのは極めて困難で、対人的相互作用がやはり重要であることが再認識されている」(「ラーニング・アロン」佐藤卓己)

 

 

成人学習

・ペンタゴジー(pedagpgy): 子どもの学習。学習の結果が重視される。

・アンドラゴジー(andragpgy): 成人の学習。自発的で自己決定。学習者のみでも成立する。学習のプロセスの充実さが重視。

 

 

 

雑感

 

最初の1〜5回が言語・学習心理学の位置付けに相当する総論で、ちょっと総論が長く感じられて…気持ち的に迷子になりました。

それは私が、身体機能の部分や教育心理学の分野にあまり興味がないからなのかも。。

最後まで視聴しましたが、ちょっときつかったなぁ。。理解が不十分なせいか、やっぱりメモは取れなかった。。

 

メモの取りづらさがずっとあって、その理由をずっと考えていました。

 

結果、思ったのは、例えば布を説明するのに、わかりやすさや説明のしやすさから、縦糸を中心に説明しているのが一般的だとしたら、この講義では横糸を中心に説明している感じ。そうすると、縦糸中心に慣れている人には難しく感じる(言葉や概念のつながりを再構築していく必要がある)ということに近い状況かと思いました。物事を理解するには、平面的・一方向的な理解では足りず、立体的な理解が必要と思いますし、横糸での説明もなるほどなーと思ったりもしたのですが、初学者の私にはちょっと難しかったのでした^^; 仕方ない。。。

ただ、最後の方で、横糸と縦糸との関係が見えてきたら、そうつながるのかぁ・・・と思うことも多かったので、忍耐力が大事なのかもしれない苦笑。

 

講義を担当された高橋先生は、きっと、とても真面目できちんとしている人なんだろうなぁと勝手に思いながら見ました^^