心理学の勉強を少しずつ始めることにしました。
色々考えた結果、
まずは放送大学の講座を
見ることにしました。
ちょうど心理学概論が第1回から始まったので、
心理学概論を見てみました。
以下、印象に残ったことの個人的メモです。
特に興味を強く持てた領域
概論は、ざっと全体を広く浅く見ていくので、
全体像をざっくり把握できる。
今回は、
基礎を押さえていくとともに
自分が今後深めていきたい領域を
確認するのが目的。
特に興味を持てた領域は以下の通り。
臨床心理学、パーソナリティ心理学 (g領域)
社会心理学、産業・組織心理学 (h領域)
その中でも、臨床、パーソナリティ、社会、産業・組織 かなぁ。
キャリア発達という点で発達心理も少し。認知心理学も。
やっぱり、個人↔︎社会・組織 なんだろうなぁ。
臨床心理学のメモ
メモ
・心理アセスメント
面接法・観察法・検査法(発達検査、知能検査、性格検査(質問紙法・投影法・作業検査法))
・心の問題の原因
生物学的要因 (遺伝、体質など)
心理的要因 (ストレス、心的外傷体験、頑張、パーソナリティ、発達段階など)
社会文化的要因(社会規範、正常と異常の定義など)
・心の問題の現れ方
・習癖(気になる癖)
例)①身体をいじる癖、②体の動きを伴う癖、③日常生活習慣に関する癖、④体質的要素の強い癖、⑤性格や行動に関する癖
・心身症
例)環境が変わったりして円形脱毛症になる
・精神疾患
ICD-10 …身体疾患も含む。世界的に使用されている。
DSM-5 …精神疾患のみ。2013年に5が出た。
・心理療法の例
・精神分析療法
・クライエント中心療法
・認知行動療法…エビデンスを重要視する心理療法
行動療法 …問題となっている行動そのものに働きかけ、変化を構造レベルで捉えていく。
三項随伴性(先行要因(刺激)→問題となる行動→随伴要因(結果))
認知療法 …行動の背後にある考え方の偏りに働きかける。(出来事→認知の歪み→感情・行動)
歪みの例)①否定的な側面の過大視、②過度の一般化、③自己関連づけ、④二者択一的思考、⑤破局的思考
・家族療法
パーソナリティ心理学のメモ
キャリコンででてきたエリクソンが登場!
とても興味深かった。やっぱりエリクソン好きだなぁ。第9段階に老年的超越を追加。
以下、メモ。
・クレッチマーの類型論
・類型論…いくつかの典型的なパターンに分けて、それに当てはめて捉える。主にヨーロッパで発展。
・特性論…複数のパーソナリティ特性について量的に測定し各特性における個人の位置を示すことでパーソナリティ全体を捉えようとする。アメリカで発展。
・オルポートの特性論の研修
・因子分析の結果、現在では五つの因子にまとめられると言われている。
・パーソナリティBig5 (五因子モデル、Ocean model)
開放性(Openness to experience)、誠実性(Conscientiousness)、外向性(Extraversion)、調和性(Agreeableness)、神経症傾向(Neuroticism)
適性(Aptitude)…能力、パーソナリティなど
処遇(Treatment)…教え方、介入方法など
交互作用(Interaction)…要因を組み合わせたときに見られる効果
参考)リチャード・スノーの研究
・トーマスらの気質研究
・気質の9次元
活動水準、周期性、接近ー回避、順応性、敏感性、反応の強さ、機嫌、散漫性、持続性と注意の範囲
・気質の累計
扱いやすい子供40%、扱いにくい子供10%、エンジンがかかりにくい子供15%、その他35%
・親だけでなく子供側にも特性がある。遺伝と環境の相互作用。
・パーソナリティに関しては遺伝の影響4〜5割、環境要因5〜6割が占める。
・環境適合理論 気質と環境 →個性と環境との適合性が大事
・パーソナリティの安定性
・パーソナリティの発達的変化…文化的な差異はあまりみられないらしい
・経験の意味づけ→パーソナリティの発達に影響。
・ナラティブアプローチ
・ダン・マクアダムズ…30〜60代の成人のライフストーリーを分析。
悪い出来事にポジティブな意味を見出すことができる人はジェネラビリティや主観的幸福感が高い との報告。
・ジェネラティビティ エリク・エリクソン 世代性 Generation+Creation
社会心理学のメモ
社会心理学は大学で勉強したはずなのに、ほとんど記憶がない苦笑。
覚えているのは遅刻して教室に入ったら、先生に嫌味(たぶん)を言われたことと
集団心理の話くらいかなぁ。。
なので、こんな内容だったんだととても興味深かった。
以下メモ。
・クルト・レヴィン
B=f(P,E) B:行動(Behavior) P:人(Person) E:環境(Environment)
特に社会的環境
・社会的促進:他者が存在することで、個人の遂行が向上する
社会的抑制:他者が存在することで、個人の遂行が低下する
他者の存在(共行為者、観察者など)→ 喚起水準および動因水準の上昇
→単純課題・習得済み課題の場合・・・正反応が増加 (社会的促進)
複雑課題・未習得課題の場合 ・・・誤反応が増加(社会的抑制)
・社会的手抜き リンゲルマン効果・社会的補償
・基本的な帰属のエラー: 内面的な要因の影響を過大に考える (環境や状況の要因を軽視する)
帰属…現象の原因を何かに帰すること
他者の行動の原因は、次のいずれかにある。
・本人の内面に関する要因=P(性格、能力、意図、感情など)
・本人を取り巻く環境や状況の要因=E (物理的・社会的な環境)
・認知的倹約家としての人間: 利用できるすべての情報を考慮して、物事を判断するのではなく、認知的な負担を軽くするため、できるだけ簡便な方法で判断する。
・ギルバートの原因帰属の3段階モデル
同定の段階→[【帰属】 属性推論の段階 → 状況要因を考慮する修正の段階 ]
内的な帰属と外的な帰属は、段階的に行われる。状況要因を考慮する帰属はエネルギーがいる。
文化心理学のメモ
大学の頃、比較文化論などがあったのを思い出した。
内容はあまり覚えていないけど、楽しい授業だった気が…。
・文化と視覚芸術
・風景画の水平線の高さ
東アジアの文化圏 …伝統的に鳥瞰図や俯瞰図的な描写法。遠近法的に見えるが、見る者を一点に縛らない。水平線が高い位置。
欧米文化圏 …ルネッサンス期行こう、線遠近法の研究が進み、見る者の視点を一点縛る。水平線が見る人の視線より下。
・肖像画
東アジアの文化圏…モデル状況主義。伝統的にモデルが状況に埋め込まれたような図が多い(コンテクスト思考)
欧米文化圏…モデル中心主義。4分の3身画、胸像画が多い。(オブジェクト指向)
東アジアの人の認知や思考は、包括的またはコンテクスト思考であり、物事を全体的・俯瞰的に捉えようとする傾向
北米の人の認知や思考は、分析的またはオブジェクト指向であり中心となるターゲットに注意を焦点化する傾向
があるようだ
→資格だけでなく、原因帰属にも見られる。
例)事件の犯人の、外的要因にどれだけ言及するか
・一つの国・地域の中でも文化内文化がある
WEIRD(うぃあーど)という言葉
・WEIRD(by Henrich)
Western
Educated
Industrialized
Rich
Democratic
心理学の英語論文における参加者(実験・調査対象参加者?)の多くが欧米先進国の大学生に偏っているという批判。
・これに対し、マーカスさんがアメリカの中産階級と労働者階級を比較してみると、中産階級の方が相互独立的な自己観に沿った思考や行動パターンを示す傾向がある。労働者階級の人々はより関係志向的で、相互協調的自己観に沿った思考や行動パターンを示す
ということだそう。
さすが放送大学
とてもわかりやすかったし、勉強になった。
最近記憶力が衰えてきているから、こうやって少しずつ学んで覚えていこう。