電車に揺られて

ガタンゴトン

ガタタンゴトン

ぼんやりと向かう



日当たりの良い車内

日向ぼっこしている子猫と、

息をしないおばあさん



じんわりと痛むのは心か

窓から見える、

光のような想い出の粒は

時たま、弾けて消し飛ぶ



トンネルはもう少し先だ

だからもう少し

もう少しだけ

眠ろうと思った



最終駅は、きっとみんな一緒。

向かう距離は違うけれど

向かう景色は違うけれど


楽しかったね、といえる日が

いつか来るといい。