猿山コミュニケーション論 | PR革命 -PR業界から離れたオトコのアタマの中-

猿山コミュニケーション論

最近の自身の課題を前提として、
商品やサービス、または会社自体を一匹の猿に例え、
「どんな発想で考えればいいか」をボンヤリツラツラとまとめてみました。


適当に流し読みして楽しんでもらえればと。


「大事な商品をそんな言い方するなんてけしからん!」なんて
批判が出てくることはないかと思いますが・・・。





というわけで、↓コチラです。

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あなたは、一匹の猿です。


とある動物園の猿山で、動物園設立当初から飼育されています。


そして、お客さんから、いかにエサをもらうか日々頭を悩ませています。


以前は、猿山に飼育されている猿もあまり多くなかったので、
何もしなくても、簡単にエサを手に入れることができました。

日々増えるお客さんのおかげで、毎日お腹いっぱいでした。


しかし、最近、思うようにエサを手に入れることができなくなりました。

他の猿が増えたのです。

エサの取り合いが激しくなってきました。




そこで、あなたは芸をすることにしました。
他の猿よりも目立つためです。

うまく行きました。

お客さんは、あなたのところにエサを投げてくれます。


しかし、ほっとしたのもつかの間、他の猿も一斉に芸を始めました。



すると、お客さんにとっては、どの猿が面白いのか、判別がつきません。

また、多くの猿が芸をしていて落ち着きがないので、お客さんも
じっと見ていられなくなりました。




そこで、あなたは考えます。

単純に芸をするのではなく、エサを投げて欲しいお客さんを想定し、
その人がおもしろがるようにすればいいんだ、と。

性別や年齢、服装などから見えてくる特徴に沿って芸をしてみます。


うまく行きました。

お客さんは、また、あなたのところにエサを投げてくれました。


しかし、またもや、他の猿も真似し始めました。




その一方で、時折、何もしなくてもエサがもらえる猿がいます。

そういう猿は、毛色が白かったり、大きかったり、他の猿とは
明らかに違う特徴を持っているため目立つのです。

また、そういう猿はニュースで紹介され、最初からその猿目当ての
お客さんが来ます。



猿の中には、人気の猿の毛色を真似るようなものも出てきます。

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こうやってワーワーしているうちに、お客さんも変わってきました。

以前ほど、そもそもエサを買わないお客さんが増えてきたのです。

また、他の動物を見て、猿山を見に来ないお客さんも増えてきました。




そうすると、固定のお客さんから必ずエサをもらえるよう、
お客さんが来たときには、必ずその人の目の前まで行って、
その人のために芸をする、というものも現れました。

つまり、「ファン」を獲得しようとする猿も増えてきました。

「ファン」は、友人や家族などを連れてきてくれる可能性もあるので
大事にしなければいけません。


ただ、この活動は、「いつ、そのお客さんが来てくれるか」目を凝らして
いないとわかりません。そして、前提として顔を覚えなければいけません。

とても根気のいることなので、真似しようとしてもなかなか続かない猿が
ほとんどです。




考えられることは全てしてきました。

でも、もらえるエサは増えません。



こういった状況が続き、猿山を抜け出す猿がいます。

見たことのない世界に飛び出すには、とても勇気が必要なので、
ほとんどの猿は躊躇します。

また、挑戦したとしても抜け出すのは相当難しく、ほとんどの猿は失敗します。


抜け出すことに成功した猿は街に飛び出し、いつもは食べられないような
ご馳走を食べることができました。

ニュースで取り上げられ、目立つこともできました。

最終的には、捕まってもどってくることも多いですが、
話題になったことで、その猿目当てのお客さんが来ることもあります。


ただ、街でひどい悪さをして、人を怒らせてしまうと
大変なことになってしまう場合もあるので、気をつけなければいけません。





【つらつらと書きましたが、結論】
お腹いっぱいのエサを手に入れるためには、様々なアプローチがあります。

他の猿にケンカで勝てるようになったり、すばやく動くようになったり
どの猿よりも面白い芸をして目立ったり・・・・。


ただ、こういったアプローチは、みんなしていることです。
その中で更に強くなったり、目立ったり、ということはかなり難しいです。


考えるべきは、いかに外に抜け出すことができるか。
猿山の中での争いではなく、外に目を向けられるか。


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と、まあ、こんな感じでたとえ話を作ってみました。


ざっくりまとめると、

① 視点や発想を変えよう

②「その発想は猿山の中でのものなのか?」ということを客観的に見よう



言いたいことは、この2点でしかないんですが・・。


①を意識することは当然なんですが、②が抜け落ちていることは
自分自身でも多いので。

「いろいろコネコネしてるけど、結局、これまでとあんまり変わってなくない?」
みたいな。



最近の自分の課題です。