カンヌ備忘録～其の弐～

カンヌ備忘録～其の弐～

二日連続、仕事の電話で起こされる朝。（笑）

－７時間だから、そうなりますよね。
日本で昼くらいに発生することは、どうしても早朝になってしまう。。


さてさて、昨日の気付きを中心に。。



【①仕掛けの規模感について】
言語という問題もあり、日本国内で行うキャンペーンは
グローバル視点で見ると、どうしても小さくなってしまう。

言語の問題もあるし、
バイラル動画の視聴数が、海外系のものの方が多いのは当然。

このギャップを意識しないまま、海外の成功事例を目安にして
KPIを設定しようと思ってもムリ。
２０００万再生なんて日本国内だけじゃムリだよ。

コンテンツを発信していくことはとても重要なんだけど、
規模感の認識を関係者ですり合わせることがっとても大事。

そんな簡単に話題になんてならないんだから。
とはいえ、日本のコンテンツ制作力が、海外に負けてるとは
全く思わない。ローカライズされ過ぎているだけ。




【②日本国内での展開について】
①からつながる話だけど、日本でキャンペーンを行う、ということに
絞って考えるなら、小さいところから始めなきゃいけない。

全体的に、「クチコミ」に幻想抱きすぎだと思う。

自分が「クチコミ」するのはどんな時で、誰に対してしたくなるのか？

「クチコミ」する相手は、同じ文脈が通じる相手っていうのが基本。
僕自身も、面白いwebサービスを見つけたら、その面白さが分かるであろう
人にしか伝えない。極端な話、webを使ったことがない人に話したって仕方ない。

つまりは、いかに「仲間ゴト」にするか。
最初は、この「仲間ゴト」の範囲をうまく見つけることから始める。
（というか、この仲間内で完結することが基本）

クライアント側としては、
「そんな小規模じゃなくて、もっと広いリーチを」という言い分があるのは
もっともなんだけど、その小規模の人たちのハートをいかにつかまえるか、を
真剣に考えれば、道は開けるんじゃないか。

※コミケだって、AKBだって、そういうところにお金を落とす人のモチベーションって
　ハンパじゃない。人間の本能としてあるであろう「オタク心」をどうくすぐるか。

あとは、その状況をいかに「世の中ゴト」まで拡大させるか。
このあたりはPRがうまく使える。


（「自分ゴト」⇔「仲間ゴト」）⇒「世の中ゴト」　っていう流れ。
「自分」と「世の中」の間には、いくつもの小さい「世間」が存在してる。

「ソーシャルメディアでどうこう」って、元々は「仲間ゴト」の状況を
いかに作り出せるか、ってとこでしかないと思う。


※※上記は、特に「バイラル」みたいなことに絞った話ではなく、何かしらのキャンペーンを
　　展開するにあたってはこういった要素を意識することが必要ですよね、っていうことです。




【③万国共通の価値観】
動画と音楽・ダンス・スポーツは国境を簡単に越える。
No Border。

この要素を基に高いクオリティのコンテンツを作り、
プラットフォームとしてfacebookを使えれば、
世界中からアクセスされる状態は作ることができる。




【④構図について】
全く専門分野じゃないけど、ふと気付いたこととして。

海外のポスターだったり写真て、芸術作品からの影響が
かなり強いと思った。昔から積み重ねられてきた文化の影響なのかな。

日本の作品とはトンマナ含めてだいぶ違うなぁ、と。

日本のクリエイティブ作品を全然勉強せずに言っているので
もしかしたら見当違いかもしれないけど。




【⑤経験（体験）と共有】
人が、他人に何かを共有したくなるっていうのは、何かしらの経験や体験が
かなりの重要な要素になる、と改めて認識。

「experience　⇒share」略して、「experienshare」？かな（笑）

これにぴったり当てはまるのが、顔ちぇきだったり診断メーカー。
かなりツボを突いたwebサービスなんだ、と再認識。

多くの人を巻き込みたいなら、experience要素は必須だと思う。



二日目の感想文は、こんなところで。以下、恒例の写真タイム。
※前回のエントリでは、最後の写真にばっかり反応が集まりましたが、
　決して遊んでいるわけではありませんので（笑）





Hill&Knowltonのセミナー。
実験的に面白いことをやってるらしい。
言語や文化の壁を越えた面白さ。会場が一体に。















この日は、エントリ作品をたくさん観賞。
きっと、何かしらの共通項が存在しているはず、という分析を。
※まだ何も見えてない気もするし、何かしら見えてきた気もする。








この日は、ビーチでパーティが開催されました。
ってわけで、テンション上りぎみの写真をアップ！

※この後、さらにテンションは上がりました。
　そして、英語の必要性を痛感。いろんな人と話せるチャンスなのに全然英語が
　話せない、って時点で機会損失です。。



こんな感じで備忘録第二回終了です！