『小説 すずめの戸締まり』(ネタバレあり) | 空色ノートのブログ

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こんにちは、空色ノートと申します。このブログでは日記や詩を中心に、たまに旅行記も書いています。
映画、音楽、写真、旅行、漫画が好きです。美術館、博物館、神社、お寺など、時々出かけています。毎週の楽しみは、私の愛した歴代ゲゲゲ、薬屋のひとりごと。

8月に『小説 すずめの戸締まり』を購入、9月に読み終えましたので、感想を少し(ネタバレあり)。

冒頭の夢の描写から震災がテーマなんだろうなぁ…と感じ、新海監督の新作を読むのが楽しみな反面、気が重くもありました。
緊急地震速報、土砂災害に遭った集落、帰還困難区域、鈴芽ちゃんの故郷と日記、常世の燃える町、かつての町の姿とあの日の朝、必死に母親を探す四歳の鈴芽ちゃん、この辺りが読んでいて辛かったです。

草太さんは「ハウルの動く城」のハウルと「千と千尋の神隠し」のハクを合わせたような雰囲気。格好いい・優しい・お茶目・子供好き・椅子になった姿も可愛い…と、王子様のようでした。
鈴芽ちゃんが彼の部屋に入る場面は、なんだかドキドキしました。髭剃りがあるのがリアル。

宮崎の方言が可愛い環さん。道の駅での出来事は、妙に生々しさを感じました。白髪の描写は、彼女の苦労や過ぎ去った年月を思わせますね。稔さんとうまくいって欲しいなぁ…と。

その他のキャラクターでは、明るく可愛い千果ちゃん、どこかミステリアスなミキさん、外見とのギャップが魅力的な芹澤さんが好みでした。

ミミズについては「返してしまうことで、常世の世界がおかしくならないか」「中規模程度の地震で発散させた方が、お互いの世界にとって良いのではないか」など、いろいろと考えてみましたが、「戸締まりによって二つの世界の均衡が保たれている」という結論に落ち着きました。

映画の公開を楽しみに待ちたいと思います。