『特別展 ポンペイ』(宮城県美術館) | 空色ノートのブログ

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こんにちは、空色ノートと申します。このブログでは日記や詩を中心に、たまに旅行記も書いています。
映画、音楽、写真、旅行、漫画が好きです。美術館、博物館、神社、お寺など、時々出かけています。毎週の楽しみは、私の愛した歴代ゲゲゲ、薬屋のひとりごと。

宮城県美術館(宮城県仙台市)で開催中の、『特別展 ポンペイ』を観てきました。


イタリア南部の古代都市・ポンペイ。ヴェスヴィオ山の噴火によって埋没した街として知られ、18世紀に開始された発掘作業は、現在も続いているそうです。
この展覧会では、ナポリ国立考古学博物館の収蔵品より、美術品や工芸品など、約130点が紹介されています。

《劇の準備》や《哲学者たち》など、緻密なモザイク画の数々にとても驚きました。
そのほか、
色鮮やかな象眼が目を引く《黒曜石の杯》、どっしりと重厚な《ライオン形3本脚付きモザイク天板テーブル》、思っていたよりも小さめだった《炭化したパン》、躍動感のある《踊るファウヌス》、水面の反射まで表現された《ナイル川風景》(130)、縁の装飾も素敵な《イセエビとタコの戦い》、クピドや花が愛らしい《祭壇》、優しい微笑みの《ヒョウを抱くバックス(ディオニュソス)》
が良かったなぁ…と。《女性犠牲者の石膏像》は衝撃的でした。

観たいと思っていた《ポリュクレイトス「槍を持つ人」》《ビキニのウェヌス》《書字板と尖筆を持つ女性(通称「サッフォー」)》は東京展のみとのことで、ちょっと残念でした。

混雑していたのであまり長居はしませんでしたが、貴重な品々を観られて良かったです。

会期は、9月25日までとなっています。


常設展「特集:近代イタリアのポスター」では、特に《純良パン》《農業機械》が印象的でした。
そのほか、
チャールズ・ワーグマン《江戸湾の朝》
高橋由一《松島五大堂図》《松島図》《宮城県庁門前図》
渡辺亮輔《樹陰》
満谷国四郎《裸婦》
藤田嗣治《横たわる貴婦人》
長谷川潾二郎《猫》
など、好きな作品も観ることができて良かったです。

佐藤忠良記念館では、ダイナミックな《蝦夷鹿》に圧倒されました。こんなに大きな動物像も制作していたのですね。
長新太さんの絵本原画も展示されており、楽しく眺めました。