5月26日、電力ホール(宮城県仙台市)で開催された、『アリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル Echoes Of Life』を鑑賞しました。
フレデリック・ショパン:24の前奏曲 Op.28と、7つの間奏曲(インタールード)から、アリス=紗良・オットの足跡を辿るプログラム。演奏に合わせて、ハカン・デミレルとのコラボレーション映像が上映されました。
アリス=紗良・オット ピアノ
ハカン・デミレル 建築家/デジタル・アート・インスタレーション
Program
IN THE BIGINNING WAS はじめにあったのは
フランチェスコ・トリスターノ:イン・ザ・ビギニング・ワズ
Frederic Chopin:Preludes Op.28
第1番 ハ長調 Agitato
第2番 イ短調 Lento
第3番 ト長調 Vivace
第4番 ホ短調 Largo
INFANT REBELLION 幼い反乱
ジョルジュ・リゲティ:ムジカ・リチェルカータ 第1曲
Frederic Chopin:Preludes Op.28
第5番 ニ長調 Allegro molto
第6番 ロ短調 Lento assai
第7番 イ長調 Andantino
第8番 嬰ヘ短調 Molto agitato
第9番 ホ長調 Largo
WHEN THE GRASS WAS GREENER 草原がどこまでも青かった頃
ニーノ・ロータ:ワルツ
Frederic Chopin:Preludes Op.28
第10番 嬰ハ短調 Allegro molto
第11番 ロ長調 Vivace
第12番 嬰ト短調 Presto
第13番 嬰ヘ長調 Lento
第14番 変ホ短調 Allegro
第15番 変ニ長調 Sostenuto
NO ROADMAP TO ADULTHOOD 道しるべのない大人への旅
チリー・ゴンザレス:前奏曲 嬰ハ長調
Frederic Chopin:Preludes Op.28
第16番 変ロ短調 Presto con fuoco
第17番 変イ長調 Allegretto
第18番 ヘ短調 Allegro molto
IDENTITY アイデンティティ
武満徹:リタニ 第1曲
Frederic Chopin:Preludes Op.28
第19番 変ホ長調 Vivace
第20番 ハ短調 Largo
A PATH TO WHERE 道の果ては
アルヴォ・ペルト:アリーナのために
Frederic Chopin:Preludes Op.28
第21番 変ロ長調 Cantabile
第22番 ト短調 Molto agitato
第23番 ヘ長調 Moderato
第24番 ニ短調 Allegro appassionato
LULLABY TO ETERNITY 永遠(とわ)への子守歌
アリス=紗良・オット:ララバイ・トゥ・エターニティ(モーツァルト:《レクイエム》”ラクリモーサ”より)
部屋、回廊、図書館、迷路を思わせる街並み、庭園のある建物、大聖堂…。音楽と共に世界が広がり、遠い異国をさ迷っているような、白昼夢を見ているような、不思議な気持ちに。次はどこへ連れて行ってくれるのだろうという、期待と高揚感がありました。
アンコール曲
エリック・サティ:グノシエンヌ 第1番
個人的には『世にも奇妙な物語』のイメージが強く、ちょっと不安を感じる曲だなぁ…と(笑)。
アリスさんのピアノは迸る川の流れのようで、非常にエネルギーに満ち溢れていました。映像とのコラボレーションも新鮮で、驚きの70分でした!