たまねぎ王子は 泣き虫王子
いつも泣いてばかりいて
弱虫王子と からかわれる
それでも 王子は考える
この国のため 何ができるだろう
この人のため 何ができるだろう
どんなに書物を漁っても
答えは一向に見つからない
だから 一人で旅に出た
自然と 人と 生き物と
交わり 語らい 声を聞く
働いて その手は初めて土を知る
ゆっくりと 何かが変わり始めていた
自分の弱さ 受け入れて
自分に強さ 見出だして
その後 王子は国へ戻り
とても優しい王様になった
みんなのために 喜びの涙を流す
優しい優しい王様になった