<不思議な国のアリス誕生>

40年代にスイスで歴史的発見がされた。
マイクログラムの単位で作用する、(マイクログラムは1gの百万分の1)
LSDの誕生である。

成分LSD-25 致死量約1.4mg 
作用時間8~12時間

当初この薬は合法の新薬だった。

使用すると、精神疾患の症状を、意図的に誘発すると考えられ、この作用で、

医療に生かせないかと考え、研究・治療が行われていた。

この薬は、セット・セッティング・摂取量の3つで、どんなトリップをするか分からない。

主に幻視を中心とした幻覚、幻聴。
それに伴う、超越意識。

幻視については色々言われているが、壁が極彩色に波打ったり、音楽が輝き
ながら、ところてんのように見えたりと、見えるものは人それぞれ。

瞳孔が開くので、色彩の変化、光の曲がり、固定物の揺れ、伸び、曲がりなどがある。

1番の特徴は深層心理に大きく影響すること、
つまりセットに大きく影響する。

簡単に言うと、考えていることが幻覚になる。

頭で「手が伸びてゆく」と考え出すと、それを見て、感じ、体感する。
そして、1度考え出すと、なかなかコントロールが出来ない、“思い込み”
の薬である。

意識に少しでも何か嫌なことがあると、それが見え、それを感じ続ける。
運が悪くバッドに入ると、それが12時間続くことになる訳である。

バッドに入り込み、怒濤の幻視で恐怖とパニックのあまり、ビルから飛び降
りたりといった乱用者の事故や自殺、大量使用による精神障害が相次ぎ、
70年にこの歴史的発見は闇に葬られる。

LSDは凄い。
サイケデリックカルチャーを創ったほど。

その力で、世界はパステルカラーに変わりかけた、その力で、新たなるアートや、音楽、芸術が生まれ、
その力で、宗教観さえも変えた、某真理教で洗脳に使われていたのもこの薬。
これさえあれば、世界は一つになれると思った。

だが、所詮は薬なのだ。永遠には続かない。最初にも書いたように、この薬は極微量で作用する。

当然、何百何千にも薄められたものが流通している。

ある研究機関の調査によれば、PCP(通称エンジェルダスト、当然これも
違法)が、相当数、混ぜられているらしい。

PCPはLSDと似ている作用がある。
PCPは本来、麻酔薬で、象やトラなどもコロリという具合にパワーも作用
時間も桁違いに強い。

この薬もエクスタシー同様、誰がどこで、何を入れて作ったかは、分からな
いものである。

  〔付記〕

“ドラックによって意識状態が恒久的に変化しうるのであれば、
それは、21世紀の聖物質(サクラメント)
となるだろう“

クラウディオ・ナランホ 


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